正臣のガレーヂ日記

プライベートな日記から新型車の一言レビュー、時事ネタまで他愛なく書いております。

衆院選・自民党圧勝に思うこと

終始「郵政民営化の推進」を大々的にアピールした自由民主党が対立政党を蹴散らし獲得議席数296議席*1という圧勝という結果となった今回の衆議院議員選挙。投票率が小選挙区・比例代表制に移行して以来最高の67.51%だったことからも今回の選挙に対する国民の関心が高かったことが頷ける。

しかし自民党の圧勝に対して何ら懸念要素がないとは限らない。まず仮に郵政事業の民営化が実現したとして先に民営化したNTTやJRなどのように顧客サービスの向上が図られるというけど、その一方で経営の合理化に伴い郵便局が都市部の大規模局に集約され、地域によっては不便になりやしないかということ。

続いて消費税の税率アップなどの大幅な増税の影響。…小泉純一郎総理大臣は「在任中は増税しない」と公言していたけど次期内閣が増税に踏み切ったとなれば、国民生活に少なからず影響を与え、回復傾向にある日本の景気にもブレーキが掛かる恐れだって考えられる。

そして海外のメディアも今回の選挙をトップニュースに扱ったほど関心が高かったことが伺える。今回の自民党の圧勝に対し、アメリカはジョージ・ブッシュ大統領の「盟友」ともいえる小泉総理の続投を歓迎しているようだけど、その一方で中国や韓国などは小泉総理がまた靖国神社に参拝するのではないかと懸念をあらわにしていることからも、小泉総理の「アメリカ偏重外交」はまだ続きそうだ。

…今回の総選挙の結果は国民世論の保守・右傾化を少なからず表しているのかもしれない。

*1:しかも単独過半数