正臣のガレーヂ日記

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61年目の終戦記念日

昭和20年の今日、昭和天皇玉音放送により旧日本軍による満州侵攻に端を発した15年にも及んだ残酷かつ凄惨な戦争が終結した日で、今年で61年目を迎える。

昭和5年の「関東軍」による満州への侵攻をきっかけに日本は戦争への道に大きく踏み込んでいった。後の「5.15事件」や「2.26事件」といった一連の軍事クーデターは国内でも軍部の影響力をさらに強め、昭和12年の「盧溝橋事件」をきっかけに中国との全面戦争に突入した。その一方で国際社会からの日本への圧力は年々増していった。

そして昭和16年12月にアメリカ・ハワイの真珠湾を奇襲攻撃したことをきっかけに、日本はアメリカを敵に回したことにより戦争はさらに激化した。その影響から国民の生活は物資の不足などで困窮しつつあった。…一時は東南アジアにまで進撃を広めた日本軍も翌年のミッドウェー海戦を境にアメリカの圧倒的な軍事力に対し戦況は一転、敗走の一途を辿っていった。

戦火はいよいよ国内にも及び、東京や大阪をはじめとした主要都市は大量に投下された焼夷弾による大規模な空爆により焦土と化し硫黄島や沖縄は一般市民をも巻き込んだ戦場に、そして広島と長崎に投下された2発の原子爆弾が日本の敗戦を決定付けた。…この戦争により、国家のためにその命を懸け戦った兵士のみならず、戦争に直接関係のない多くの一般市民が犠牲になった。

そして現在、日本を取り巻く国際社会の状況は混沌へと向かいつつあるように思えてならない。アメリカ・ニューヨークでの同時多発テロをきっかけにアメリカは「テロリズムとの戦い」の大義名分の下にイラクを侵攻し中東情勢を緊迫化させ、北朝鮮によるミサイル発射は日本や韓国、中国にとっても大きな脅威といえる。…そんな中で自国の防衛のためにミサイル基地の先制攻撃論が持ち上がったけど、憲法改定論議が進まないうちからこのような発言が出ることは不戦を誓った「憲法9条」を根底から否定し、過去の侵略戦争を肯定することにだってなりうる。

そんな時代だからこそ、多くの犠牲者を出した戦争を教訓に二度とこのような過ちを繰り返させないことを過去の先人から学び、次の世代に平和の尊さを教えていくのが我々の務めではないのだろうか。