正臣のガレーヂ日記

プライベートな日記から新型車の一言レビュー、時事ネタまで他愛なく書いております。

「あの車、どう?」〜第60回〜

今回のニューモデル紹介日記は、日産の高級スポーティーセダン・新型スカイラインを紹介したい。

新たなスポーツセダン像を見出すべく大きな変貌を遂げたV35型の発売から5年…、日本では直6エンジンや「GT-R」との決別に大きな物議を呼んだ。その一方で「インフィニティG35」として北米などに輸出されるやインフィニティの稼ぎ頭として高い支持を集めた。

そんなV35型を正常進化させた新型「V36」は内外装はその流れを引き継ぎつつ、8割を新たに設計し直したという「VQ35/25HR」型エンジンを搭載し、動力性能を向上させた。…しかし、いくつか不満があるとするとV35型に採用されていた「エクストロイドCVT」がラインナップから外れたことだろう。

平成12年にY34型セドリック/グロリアに初めて搭載されたエクストロイドCVTは、これまで搭載が難しいとされてきた大型FR駆動車用のCVTとして開発されたCVTミッションではあるけど、価格が通常のオートマチックを搭載した同型車より高価なのがネックとなり、なかなか搭載車種に恵まれなかったのが悔やまれる。

…直接のライバルとされるレクサスISが6速に対し、スカイラインが未だ5速なだけに、変速がスムーズで伝達効率にも優れたCVTを多く採用している日産にはエクストロイドCVTを熟成させ、フーガやフェアレディZなどにも搭載すべきではなかっただろうか。CVTがレクサスに対する大きなアドバンテージになりうることを考えると、実にもったいない。

去年12月発売のブルーバードシルフィ以来、久々の自社製新型車となるスカイラインのモデルチェンジが業績の伸び悩む日産にとって巻き返しのきっかけをつかむ「鍵」となるかは新型「V36型」スカイラインの動向に懸かっているといっても過言ではないのかもしれない。