正臣のガレーヂ日記

プライベートな日記から新型車の一言レビュー、時事ネタまで他愛なく書いております。

金沢市電について思うこと

最近「富山ライトレール」などに代表されるように都市部の公共交通機関としての路面電車が見直されつつあるけど、…かつて金沢にも路面電車が走っていたことを知っているだろうか。

金沢の街中を走っていた金沢市電、正式には「北陸鉄道・金沢市内線」は大正8年に開通し、金沢市民の足として親しまれたけど、戦後の路線バスや自家用車の普及や藩政期からの狭い道路と相まって、市街地の交通渋滞が問題化したことや、昭和40年に発生した脱線転覆事故が致命的なダメージとなり、昭和42年に惜しまれつつ全線廃止となった。…その後、多くの車輌は岐阜県岐阜市や愛知県豊橋市福井県福井市で第2の「車生」を送ってきたけど、現存しているのはわずか2輌だけだという。

…その内の1輌が去年8月に福井から金沢に里帰りし、現在地元の鉄道ファン有志によって保存に向けてのレストアが着々と進行しているという。奇しくも今年は市電廃止から40年という節目の年なだけに、現役当時の姿で蘇えった金沢市電が再びその雄姿を見ることが出来るのだろうか。