今回のニューモデル紹介日記は、ホンダの本格スポーツセダン・新型シビックタイプRを紹介したい。
平成4年の「NSX-R」に始まった一連の「タイプR」シリーズは、インテグラやシビックなどの本格スポーツモデルとして高い支持を集め、シビックとしては今回が3代目のタイプRとなった。
過去2代のシビックタイプRとの大きな相違点といえるのが、これまでハッチバックがベースとなっていたのが今度の新型から95年のインテグラ以来のセダンベースとなっていることだ。…新型シビックタイプRはベースとなる標準車の3ナンバー化などに伴って、車重が従来型より80kgも重くなったことから「タイプRと呼ぶには大きく重くなりすぎたのではないか」という声も開発スタッフの中から挙がったという。しかしEU向けのハッチバックベースでなく国内向けのセダンベースでもタイプRと呼ぶに相応しい車にしようという熱意が生み出したと言っても過言ではない。
もちろん「タイプR」と呼ぶに相応しいその動力性能は大型化したボディサイズを感じさせない程の高さを持っているだけではなく、セダンベースとなったことによる実用性の高さもまた大きなアピールポイントと言える。…ランサーエボリューションやインプレッサWRXといったターボエンジン搭載の本格スポーツセダンとは一味違うNAエンジンによる中・高回転域の鋭いレスポンスも魅力だ。
…個人的にはカローラ・アクシオやティーダ・ラティオにもここまで突出しなくてもスポーティーなグレードあると、もっと小型セダンが面白くなると思う。