23日午後9時30分頃、兵庫県尼崎市の県道でワンボックスカーが対向車線を走っていたタクシーと衝突し、タクシーの運転手と乗客が亡くなる事故が発生し、尼崎北警察署はワンボックスカーを運転していた男性を自動車運転過失致死の容疑で逮捕した。
逮捕された男性は缶ビールや焼酎などを大量に飲んだ状態で運転していたらしく、規定値を大きく超える量のアルコールが検出された。また、事故現場から800mほど手前でも歩道を歩いていた男性がひき逃げされて亡くなる事件が発生していて、男性がひき逃げ事故も起こしている可能性も高いことからひき逃げの容疑が固まり次第、より罪の重い危険運転致死に切り替える方針だ。
…平成11年の東名高速道路で事故以来、危険運転致死傷罪の施行など危険な運転に対する処罰の厳格化が進み、飲酒及び酒気帯び運転の件数が大きく減少したとはいえ、平成18年の福岡・海の中道大橋での事故のように飲酒・酒気帯び運転による重大事故は未だに後を絶たないのが現状といえる。…そんな中での今回の事故には憤りを感じずにはいられない。
