正臣のガレーヂ日記

プライベートな日記から新型車の一言レビュー、時事ネタまで他愛なく書いております。

台湾・次期総統に馬英九氏が当選

台湾の総統選挙が22日に投開票され、国民党の馬英九・前党主席が58.45%の得票率を得て民進党謝長廷・党主席代行を大差で破り、初当選を果たした。

今年1月の立法院選挙で圧勝した国民党はその勢いを総統選でも維持し、2000年以来8年ぶりの政権奪取となった。馬次期総統は経済振興のほか、積極的な対中融和政策を公約に掲げ、民進党政権下で冷え込んだ台中関係が改善に向かう公算が大きく見られ、中国政府もこの結果には概ね好意的に受け取っているようだ。

…しかし、中国・チベット自治区での騒乱の事態が悪化した場合、8月に開催される北京オリンピックへの参加ボイコットも検討するとの考えを示唆した。馬次期総統は記者会見の席でチベットでのデモ参加者に対する中国政府の鎮圧状況などを調査すると表明し、「チベットでの事態が悪化すれば、我々は北京オリンピックに選手を派遣しない可能性も検討する」と述べた。

更に、台湾で催された天安門事件の追悼イベントにも参加したこともある馬次期総統は「中国が人権について行ってきたことを強く批判する」と述べ、中国政府をけん制した。

チベットでの騒乱に対する対応を巡り国際社会からの非難が高まる中で、中国政府は難しい舵取りを迫られているといっても過言ではない。