正臣のガレーヂ日記

プライベートな日記から新型車の一言レビュー、時事ネタまで他愛なく書いております。

長野でも波乱の聖火リレー

今年8月に開催を控えた北京オリンピック聖火リレーが、'98年の長野冬季オリンピックの開催地だった長野県長野市で行われた。

今年3月のチベット・ラザでの暴動鎮圧を巡って、中国人とチベット支持者らによる小競り合いやリレーに対する妨害行為がイギリスやフランス、アメリカなどで相次ぎ、今回の長野での聖火リレーでも物々しい雰囲気に包まれた。…午前8時24分に長野県勤労者福祉センター跡地での出発式で聖火がトーチに点火され、第1走者の野球・日本代表の星野仙一監督がスタートした。

聖火リレーのコース沿道では、中国人留学生やチベット支持者で溢れかえり、中国国旗とチベットの旗の数はほぼ同数。聖火ランナーが近付くと双方からは完成と怒号の声が大きく飛び交った。…JR長野駅前では萩本欽一さんが走行中に紙の束が投げ込まれたり、別の路上では卓球・女子日本代表の福原愛選手の前にチベット支持者と見られる男性が飛び出してくるなど、今回の聖火リレー中に5人の逮捕者が出た。

また、当初の聖火リレー出発地点だった長野市善光寺では、チベット暴動での犠牲者の追悼法要が開かれ、チベット族・漢族を問わず暴動で犠牲となった数十人の名前が読み上げられ冥福を祈った。…スポーツを通じて世界の平和を尊ぶオリンピックが、政治的な理由で混乱をきたすことは誰もが望んでいない。それだけに今回のオリンピックを契機に、先人たちが築き上げた歴史や文化を尊び理解しあうきっかけになればと願ってやまない。