正臣のガレーヂ日記

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「コダクローム」、生産終了へ

米写真関連大手イーストマン・コダックは22日、プロカメラマンを中心に愛されてきたカラーフィルム「コダクローム」の製造を年内に終了すると発表した。世界初の市販カラーフィルムとして1935年に発売されて以来、世界中の写真愛好家に根強い人気を誇ってきたが、デジタル化の波には勝てず、長い歴史に幕を下ろす。日本では2007年に販売が中止されている。

 コダクロームは、ネガフィルムとは逆で、現像したフィルムに被写体の色や明るさが実物通りに映し出され、スライドなどにも用いられる。現像には特殊な工程があるため、世界では現在、米カンザス州の1カ所しか請け負う施設がない。

 商品名は、歌手ポール・サイモンの曲(邦題は「僕のコダクローム」)にもなった。しかし、現在の売り上げは、コダックの静止画フィルム全体の1%未満。フィルム不要のデジタルカメラが全盛期を迎える中、静かに市場から姿を消す。

…日本でも「コダクローム」は、富士フイルムの「ベルビア」やコニカミノルタの「深美」と共に多くの写真愛好家に支持されてきた。しかし写真機材のデジタル化が急速に進んだ現在、国内でリバーサルフィルムを生産しているのは富士フイルム1社のみとなっている。現在のデジタルカメラは従来のフィルムを用いるアナログカメラと遜色ない画質を得ることが出来たとはいえ、電子記録メディアでは得られないフィルム独特の質感が欲しくなる。