森孝慈氏(もり・たかじ＝サッカー元日本代表選手、同監督)17日午前9時21分、左腎盂(じんう)がんのため、東京都目黒区の病院で死去、67歳。広島県出身。告別式は22日午前11時から、東京都世田谷区瀬田3の6の8の公益社用賀会館で。喪主は妻晴美（はるみ）さん。
広島修道高、早大を経て日本リーグの三菱重工でプレー。早大在学中の1964年から日本代表に選出され、68年メキシコ五輪で全6試合にフル出場して銅メダル獲得に貢献した。
77年に現役を引退し、81年に日本代表監督に就任。85年のワールドカップメキシコ大会アジア最終予選では本大会まであと一歩と迫ったが、韓国に激闘の末敗れた。その後はJリーグの浦和、福岡の監督などを歴任し、2006年に日本サッカー殿堂入りを果たした。
…現役時代は'68年のメキシコオリンピック銅メダリスト、'85年のメキシコW杯最終予選時の日本代表監督など、幾多の実績を挙げてきた森孝慈さん。
森さんというとJリーグ草創期の浦和の監督という印象があり、チームが下位に低迷していた中でも懸命に指揮を取る姿が記憶に残っている。…また、サッカー誌に連載されていた望月三起也さんのコラム「絵故ヒイ記」においても、釜本邦茂さんらとともに良くネタにされていたのを、近年発行された単行本で拝見したのを思い出した。
…日本サッカーのレベルアップに貢献してきた森さんのご冥福を、心よりお祈りします。
