正臣のガレーヂ日記

プライベートな日記から新型車の一言レビュー、時事ネタまで他愛なく書いております。

マツダ、ロータリーエンジンの生産を一時休止へ

マツダは7日、ロータリーエンジンを搭載したスポーツカー「RX-8」の生産を来年6月に終了する、と発表した。ロータリーエンジン車は、現在マツダだけが手がけており、今回の生産中止に伴い、世界的にロータリーエンジン車の生産がストップすることになる。

同社は、ロータリーエンジンの研究・開発は継続するとしている。RX-8の後継車種についても「鋭意開発中」(広報)としている。だが、現段階ではプロトタイプなども出展されておらず、製品化は早くても数年後になるもようで、マツダを代表するロータリーエンジンから一時撤退となる。

すでにRX-8は、環境規制に対応できないため、昨年6月に欧州向け、今年5月に米国向けの生産を中止した。日本でも来年導入される新安全基準に対応できないため、生産中止を決め、世界的な生産をやめる。

マツダのロータリーエンジン車は1967年5月の「コスモスポーツ」が最初。その後、「サバンナRX-7」などがヒットしたが、90年代以降縮小してきた。ロータリーエンジン車の生産は累計199万4798台。200万台の大台を超えず、生産終了になる公算が大きい。

また、同日、最後の特別仕様車として「RX-8 SPIRIT R」を11月24日に発売することを発表。最後の特別仕様車となり、1000台の販売を目指す。

…マツダは今夏に既存のガソリンエンジンで、ハイブリッドカーにも匹敵する最高水準の低燃費を実現した「スカイアクティブ」がデミオに導入されたばかり。そんな中でのロータリーエンジンの一時的ながら生産休止を惜しむ声も少なくないはず。しかしロータリーはマツダのアイデンティティーともいえるだけに、スカイアクティブの技術を融合したロータリー専用車が、マツダのフラッグシップとして新たに蘇えることを願いたいところだ。