JR東海、JR西日本は20日、新幹線の「300系」が12年春で東海道・山陽新幹線から引退する、と発表した。
「300系」はJR発足以降初めてデビューした新型車両で、平成4年3月に初代「のぞみ」として運転開始。それまでの東海道新幹線の従来の最高速度（0系・100系）の時速220km/hから、時速270km/hへと大幅にスピードアップし、東京−新大阪間を2時間半で結んだ。
…これまでの「ひかり」より高速な新幹線「のぞみ」として、センセーショナルなデビューを果たした300系。しかし'90年代後半〜2000年代以降は700系などの新型車に取って代わり、活躍の場は「ひかり」「こだま」へと移って行った。
初代の0系が40年以上現役で走り続けたのに対し、300系は20年で現役を退くのは、新幹線車輌の世代交代も高速化しつつあるのではないかとさえ思えてならない。
