正臣のガレーヂ日記

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韓国GM、小型車を日本市場に導入へ

韓国GMは9日、親企業ゼネラルモーターズ(GM)の日本現地法人「GMジャパン」が韓国GMの富平(ブピョン)工場で生産された小型車「シボレー・アベオ」を12日から日本市場で販売する、と明らかにした。

これに先立ち韓国GMは日本市場を調査するため、今年6〜10月に富平工場で生産したスポーツ用多目的車(SUV)「キャプティバ」311台を日本に輸出した。

先月には「アベオ」1次輸出分195台を船積みした。「アベオ」は日本で「ソニック(sonic)」という名前で販売される予定。1.6リットル級ガソリンエンジンが搭載されたハッチバックモデルで、現地販売価格は韓国国内(自動変速機基準1280万〜1559万ウォン)の2倍水準の189〜198万円(約2721万〜2851万ウォン)となる。

韓国車は以前から日本市場をノックしてきたが、一度も成功しなかった。現代(ヒョンデ、ヒュンダイ)車は'00年、現地販売法人を設立。「アバンテ」「ソナタ」などを発売し、中でも高級セダン「グレンジャー」は個人タクシー向けでの需要を得た。しかし'09年まで販売台数1万5000台にとどまり、事実上、日本市場から撤収した。現在は大型バス「ユニバース」など商用車の一部だけを販売している。

…韓国GMは以前、小型セダンの「ラセッティ」を「オプトラ」という車名で日本向けに輸出していた実績がある。これまで日本での韓国車は、欧米メーカーに対して知名度が高くなかったことなどから敬遠されがちな存在ではあった。しかし日本向けに輸入されたヒュンダイ車は、ステアリングコラムのスイッチ位置が国産車と同じJIS規格の配列*1となっているなど、かなり日本市場を意識・研究した仕様となっていたのを覚えている。

そう考えると、韓国の自動車メーカーは欧米メーカー以上に日本市場を注目しているのではないかとさえ思える。

*1:左側にワイパー、右側に灯火器類