66回目の憲法記念日を迎えた昨日、全国各地で憲法記念日の集会が催され、近年議論を呼んでいる憲法96条の改定をめぐって改憲派・護憲派双方が改定の是非をアピールした。
…現行の日本国憲法の施行から66年を経て、施行当初の頃から日本を取り巻く国際情勢は大きく変化している。そんな現況を顧みてか、安倍総理大臣が憲法の改定に意欲的な姿勢を見せていることからも垣間見て取れる。
いざ憲法を改定するにしても、多くの国民の意見に耳を傾ける前に改憲へと急ぐ必要はあるのだろうか。…万が一の事態になった際に、国家・国民の安全を守るための戦力の確保や自衛権の発動は必要かもしれない。しかし国民的な議論もなしに憲法の改定へと進めることを、多くの国民は決して望んではいないはず。
…第2次大戦当時を知る世代も少なくなっている中で、愚かな戦争を再び繰り返さないことをうたった憲法の精神を忘れないためにも、憲法の改定には慎重かつ国民的な議論を行うことが、「この国のこれから」を担う世代に向けてまず必要なのではないか。
