スバルのフラッグシップ・レガシィの中でも人気の高い「ツーリングワゴン」の生産が、来年内をもって終了することが発表された。
平成元年の発売以来、これまで垢抜けない印象のあったスバルと、「ライトバンの延長線」という認識のあったステーションワゴンのイメージ向上に大きく貢献し、最盛期(平成8年)には国内向け販売台数が9万台を超える程の人気車種として、スバルの屋台骨を支えてきた。
しかし近年は販売台数も伸び悩み、昨年の国内向け販売台数は2万4207台にとどまったことから、今後は海外向けでも人気の高いセダン・B4とワゴンをベースに車高を上げたアウトバックにラインアップを集約する方向となったようだ。
平成15年発売のBL/BP系以降は車体サイズの大型化が進み、現行のBM/BR系ではより車格の高いカムリやティアナなどとも見劣りしないサイズにまでなっている。…これはどのメーカーでも当てはまるかと思うけど、海外市場を意識しすぎる余りのいたずらな車体サイズの大型化が、国内市場におけるユーザー層のニーズと隔たりが生じていることに気付いてほしいところだ。