正臣のガレーヂ日記

プライベートな日記から新型車の一言レビュー、時事ネタまで他愛なく書いております。

「あの車、どう?」~第193回~

今回のニューモデル紹介日記は、日産のラージセダン・新型ティアナを紹介したい。

 

初代*1の「モダンリビング」、2代目*2の「おもてなし」のコンセプトに加え、今回の3代目では走行性能にもこだわり、余裕のある走りと快適性を高次元で両立させた。

 

数えて3代目となる今度の新型は、風格を感じさせる立体的デザインのフロントグリルや、鋭い眼光をイメージさせるヘッドランプなどを採用。昨年発売されたシルフィとも相通じる躍動感とスピード感を表現したエクステリアデザインとなっている。

 

インテリアでは、無重力状態でのヒトの姿勢を参考に開発した「スパイナルサポート機能付シート」の採用などにより、室内の快適性を向上。運転席は、十分なシートスライド量の確保に加え、テレスコピックステアリングの新採用、使いやすいシフトレバーの配置などにより、最適なドライビングポジションを提供する。

 

パワーユニットは、中低速のトルクを向上した直4・2.5リッターの改良型QR25DE型エンジンとエクストロニックCVTを組み合わせ、街中ではキビキビした走りを、高速走行時の追い越しなどではストレスを感じさせない力強い加速を実現。環境性能も改善し、従来モデルに対してJC08モード燃費を26%向上、2015度燃費基準を達成した。…なお、当面はガソリン車のみの設定となっているが、近いうちにハイブリッド車の設定も視野に入っているのではと思われる。

 

また、ドライビングサポート機能としては、セーフティシールドテクノロジーを採用。アラウンドビューモニターに動く対象物にも反応する「MOD(移動物検知)」機能を加え、駐車や発進時の際の安心感を高めた。さらに、安全なドライブをサポートする、「BSW(後側方車両検知警報)」機能と「LDW(車線逸脱警報)」も加えられた。

 

…2.5リッター前後のラージセダンは海外での販売台数も多く、国内外の各メーカーからの競合車種も少なくない。しかし国内向けがいち早くハイブリッド専用車となっているカムリやアコードに対するアドバンテージが乏しいと、いくらコンスタントに台数を稼げるティアナとて販売面での苦戦は避けられないだけに、出来れば早期のハイブリッド車の追加設定に期待したいところだ。

 

 

続いて紹介するのは、トヨタのミドルワンボックス・新型ノア/ヴォクシーを紹介したい。

 

ノア/ヴォクシーとしては今度の新型は、広々とした室内空間を実現し、快適性、使用性、燃費を高次元で融合する「Spacious FUN Box」をキーワードに開発した、次世代のスペースワンボックスとなっている。

 

新型は、「EMOTIONAL BOX」をデザインコンセプトに、個性豊かな表情と魅惑的な印象を備えた力強いハコ(箱)を追求したデザインを採用。ヴォクシーは“毒気"のあるカッコよさを、ノアは“堂々感"を表現した。また新開発の低床フラットフロアを採用することで、クラストップレベルの室内空間やノンステップによる優しい乗降性、使い勝手の良い荷室を実現した。

 

環境性能では、クラス初の本格ハイブリッドシステム(リダクション機構付THS II)の搭載により、リッター23.8km*3の低燃費を実現。ガソリン車も新開発Super CVT-iやアイドリングストップ機能などの採用で、リッター16.0kmの低燃費を達成している。

さらに、7人乗り仕様車のセカンドシートにに超ロングスライド(スライド量810mm)を実現したクラス初のキャプテンシートを採用したほか、駐車枠を自動認識して駐車支援するインテリジェントパーキングアシスト(イージーセット機能付)、バックカメラの視野角を約180度まで拡大した広角カラーバックガイドモニター、ワンタッチスイッチ付パワースライドドア(デュアルイージークローザー付)、おくだけ充電など快適装備を積極的に採用したという。

 

…ワンボックスの中でも激戦区とされるミドルクラスにおいて、初めて本格的なハイブリッド車を投入したノア/ヴォクシーエスティマアルファードで培った実績を備え、従来のハイブリッド車と比較して室内スペースも犠牲になっていないことから、セレナやステップワゴンの牙城を崩すには充分なモデルチェンジとなったようだ。

*1:平成15年発売

*2:平成20年発売

*3:JC08モード