今回のニューモデル紹介日記は、ホンダの新型ハイブリッドセダン・グレイスを紹介したい。
同社の主力小型車であるフィットをベースとしたグレイスは、「コンパクトセダンの革新」をコンセプトに、5ナンバーサイズの扱いやすさやコンパクトカーの優れた燃費性能と、アッパーミドルセダンのような広い室内や堂々としたスタイル、高い質感、しなやかな走りを融合した。
後部座席の位置を最大限後方に配置することで、上級車並の足元スペースを実現。さらにリアドア開口部を拡大し、乗降性にも配慮。セダンならではの使い勝手を追求した。トランク容量は430リットルを確保し、さらにハイブリッド車ながらパワーユニットを床下に収めたことで、トランク・スルーも可能となっているという。
1.5リッターエンジンに、モーターを内蔵した7速DCTを組み合わせた「スポーツ ハイブリッド i-DCD」を採用。リチウムイオン電池を搭載し、ハイブリッドセダンとして最高となるリッター34.4kmの低燃費を実現している。
また、ハイブリッドセダンとして5ナンバークラス初となる4WDの設定や、「コンパティビリティー対応ボディー」「歩行者傷害軽減ボディー」などにより衝突安全性を高めたほか、30km/h以下での追突防止を支援する「シティブレーキアクティブシステム」などを設定し安全装備を充実させた。
…当初は6月頃の発売を予定していたものの、ベースとなるフィットなどで相次いだリコールの影響から、半年遅れの発売となってしまったグレイス。しかし品質検査の管理体制も整ったことから、満を持しての発売にこぎつけることができただけに、同クラスのハイブリッド搭載車となるであろうプリウスやカローラ・アクシオのシェアにどう割って入るのだろう。