正臣のガレーヂ日記

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VW・不正ソフトウェアで排気ガス規制逃れの波紋

ドイツの大手自動車メーカー・フォルクスワーゲン(VW)が、アメリカ向けに販売しているディーゼルエンジン車に排気ガス規制を逃れるソフトウェアが搭載された問題が、大きな波紋を呼んでいる。

 

排ガス規制逃れ「深刻」、外部調査を依頼 VW声明:朝日新聞デジタル

 

 アメリカ環境保護局(EPA)によると、2008年以降にアメリカ国内で販売されたVWの「ゴルフ」やアウディの「A3」など5車種に搭載された問題のソフトウェアは、当局の排ガス基準の適合試験を検知し、試験がある期間だけ排ガスを減らす一方、通常の運転では機能を制限し、基準の最大40倍の窒素酸化物(NOx)を排出していたとされる。

EPAは、対象車種となる5車種・48万2千台の改修を求めるとともに、大気浄化法違反でVWに1台あたり最大3万7500ドルの制裁金を課すことができ、最大で180億ドル*1に上る可能性があるという。

 

一連の問題を受け、VWは今回の問題を「取締役会は非常に深刻に受け止めている」とし、社外の担当者による調査を依頼したことを明らかにした。

 

…日本でも高い人気を誇るVW車での排気ガス規制に対する不正行為問題は、'00年代に三菱自動車によるリコール隠ぺい問題やトヨタ自動車でも相次ぐ大量リコールが大きな社会問題になったけど、今回の不正ソフトウェア問題のような不正行為が他のメーカーでも行われていたとなると、自動車業界を揺るがす大きな社会問題にもなりかねない。

 

それだけに、今回のVWでの一件を受けての再発防止策を、メーカー各社は国土交通省環境省など関係省庁と連携し、業界全体で取り組むべき必要があるのではないかと思う。 

*1:約2兆1600億円