正臣のガレーヂ日記

プライベートな日記から新型車の一言レビュー、時事ネタまで他愛なく書いております。

「あの車、どう?」~第276回~

今回のニューモデル紹介日記は、日産の高級ツアラーセダン・スカイラインの後期モデルを紹介したい。

 

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平成24年に発売された第13世代のV37型スカイライン。今回大規模なマイナーチェンジが行われた今度の後期モデルは、世界初の先進運転支援技術「プロパイロット2.0」がハイブリッド車に標準装備される。


ナビゲーションシステムで目的地を設定し、高速道路の本線に合流するとナビ連動ルート走行を開始。ナビと周囲の360度センシング情報に基づいて、ルート走行中の分岐や追い越しのための車線変更の適切なタイミングをシステムが判断し、ドライバーに提案する。ドライバーがハンドルに手を添え、スイッチ操作で承認することで、車線変更支援を開始。車線変更や追い越し、走行車線への復帰もスムースに行うことができる。

 

このプロパイロット2.0は、高速道路の本線走行中、ドライバーが常に前方に注意して道路・交通・車両の状況に応じて直ちにハンドルを確実に操作できる状態にある限りにおいて、同一車線内でのハンズオフが可能となる。

 

また、プロパイロット2.0での走行中に、ドライバーが警報に反応せずシステムが車両を緊急停止させた際、専用オペレーターに自動接続する「プロパイロット緊急停止時SOSコール」を搭載する。

 

パワーユニットは、優れた動力性能と環境性能を両立する3.5リットルV6ハイブリッドに加え、最高出力304psを発生する「3.0リットルV6ツインターボエンジン(VR30DDTT)」を新たに搭載する。7速ATとの組み合わせで、圧倒的なパフォーマンスと優れたレスポンスを両立。アクセルを踏んだ瞬間から力強い加速を発揮し、スカイライン本来の走りのダイナミズムと操る歓びを提供する。

 

また、同エンジンを専用チューンした高性能モデル「400R」もラインアップ。ターボの過給性能を極限まで高め、スカイライン史上最高となる405psという圧倒的なパフォーマンスを実現する。

 

足回りでの注目は、新搭載のインテリジェント・ダイナミックサスペンションだ。走行シーンに合わせてサスペンションの減衰力を緻密に制御し、車体の挙動を安定。スポーツ走行時の優れた操縦安定性を実現するとともに、車体の揺れを低減した快適な乗り心地も実現する。また、ダイレクトアダプティブステアリングは、ステアリングの切り始めのレスポンスを高め、ライントレース性を向上。さらに低速から中速での操舵の過敏さを軽減しながら、クルマの応答性を高め、繊細な修正舵への過敏性を抑制。気持ちのいいステアリング操作を実現する。

 

また、「ニッサンコネクトサービス」を新型スカイラインより大幅に拡充。通信によりナビの地図更新が自動で行える「OTA(Over The Air)自動地図更新」や、ナビとスマートフォンの連携によりクルマに乗る前の現在地から車を降りてからの最終目的地までのシームレスな道案内を可能にする「ドアtoドアナビ」、車内がWi-Fi環境になる「docomo In Car Connect」など、多彩なサービスを提供する。

 

エクステリアは、フロントに日産ブランドの象徴である「Vモーショングリル」を採用し、スカイラインのスポーティネスを凝縮したフロントフェイスとした。リヤには、スカイラインのアイコンである「丸目4灯リヤコンビネーションランプ」を採用。均一に光るLEDランプにより、先進的でありながらも後続車に一目でスカイラインとわかるデザインとした。

 

インテリアは、プレミアムスポーツセダンとしての機能性と質感をさらに向上。ハイブリッド車には日産国内初採用のヘッドアップディスプレイや、アドバンスドドライブアシストディスプレイなど、プロパイロット2.0専用装備を採用している。また、新色のカーマインレッドは、光の当たり具合によって鮮やかな発色と深みのある陰影のコントラストが生まれ、スポーティな走りの意志を表現する、抑揚と張りのあるエクステリアデザインを更に引き立てる。

 

…今回のマイナーチェンジで新技術をふんだんに盛り込んだスカイライン。前期モデルでの海外向け輸出仕様に当たる「インフィニティQ50」に準拠した仕様から大きくリニューアルされたといえるだろう。恐らく11代目・V35型からの高級ツアラー路線は継続する方向のようだけど、今回のマイナーチェンジが販売台数にも結び付くかは9月の正式発売までのお楽しみとしたい。