正臣のガレーヂ日記

プライベートな日記から新型車の一言レビュー、時事ネタまで他愛なく書いております。

「あの車、どう?」~第285回~

今回のニューモデル紹介日記は、ホンダの主力小型ハッチバック・新型フィットを紹介したい。

 

response.jp

6年ぶりのモデルチェンジで第4世代となる今度の新型は、歴代モデルの優れた性能や、クラスを超えた室内空間・ユーティリティの高さなどを継承しつつ、より満足度の高いクルマへと生まれ変わることを目指して開発。クルマでの移動で求められる「心地よさ」を新たな提供価値として掲げ、ホンダ独創の技術を織り込むことで、4つの「心地よさ」を具現化した。

 

まず、断面構造を変えることで、フロントピラーは従来の半分以下の厚さにするとともに、十分な衝突安全性能も確保。水平・直線基調のインストルメントパネルやシンプルで見やすいバイザーレスメーターの採用などと合わせて、安心感のある「心地よい視界」を実現した。

 

フロントシートには骨盤から腰椎までを樹脂製マットで支え、座った瞬間に心地よさが感じられるボディスタビライジングシートをホンダとして初めて採用した。リアシートには、大人がゆったりと座れる厚みのあるやわらかなパッドを採用。前後席ともに長距離ドライブでも疲れにくい快適な「座り心地」を実現している。

 

パワートレーンには、2モーターならではの力強い加速と滑らかな走りを実現するホンダ独創のハイブリッドシステム「e:HEV」をコンパクトカーとして初搭載。優れた燃費性能だけでなく、走る楽しさを両立している。また、軽量化・高剛性化・高強度化を徹底したボディや、衝撃を素早く吸収して路面をしっかりととらえるサスペンションなどと合わせて、快適な「乗り心地」を提供する。

 

歴代フィット同様の広い室内空間や多彩なシートアレンジは継承しつつ、気軽にかばんなどを置けるテーブルコンソールをフロントシートの間に設置するとともに、収納レイアウトについても視線・動線を考え抜いて配置。ハイブリッド車でもIPU(インテリジェントパワーユニット)の小型化により荷室容量を確保し、快適な移動をサポートする「使い心地」を提供する。

 

タイプ設定は、装備などの違いではなく、ユーザーのライフスタイルやライフステージに合わせて選択できる5種類を用意した。シンプルで自分らしさが光る「BASIC(ベーシック)」、生活になじむデザインと快適性を備えた「HOME(ホーム)」、毎日をアクティブに過ごしたい人のための「NESS(ネス)」、週末に出かけたくなるエンジョイライフに応える「CROSSTAR(クロスター)」、洗練と上質を兼ね備えたスタイリッシュな「LUXE(リュクス)」から、最適なフィットを選ぶことができる。
先進安全装備ではホンダセンシングを強化し、車両前後に装着された計8つのソナーセンサーと合わせて、前方を広角に検知するフロントワイドビューカメラを初搭載。「衝突軽減ブレーキ<CMBS>」や「誤発進抑制機能」など、8つの機能に加えて、後方誤発進抑制機能やオートハイビーム、ホンダ初となる近距離衝突軽減ブレーキを装備している。

 

また、ホンダ車専用車載通信モジュール「ホンダコネクト」を日本初搭載するとともに、カーライフをより安心、快適にするコネクテッドサービス「ホンダ トータルケア プレミアム)」を開始。エアバッグ展開時自動通報やトラブルサポートボタンといった緊急サポートに加え、エアコンやドアロックのリモート操作を月額550円(初回申込から12か月間無料)で提供する。

 

…昨秋の東京モーターショーで先行発表され、いよいよ正式発売となる新型フィット。平成13年の初代モデル発売以来、ホンダの主力量販車種の一翼を担ってきたけど、平成25年発売の先代モデルでは発売間もなく相次いだリコールや、軽自動車のN-BOXに販売の主力が移行するなどの影響で販売台数は以前の勢いを失ってしまった。今度の新型も昨年9月に軽自動車N-WGNに装備された電子制御サイドブレーキの不具合の影響を受けて、発売が当初の昨年10月から延期された。

 

そんな逆境の中でモデルチェンジされた新型フィットは、偶然にも最大の競合車種となる新型ヤリスと発売時期が重なるだけに、ホンダとしてもこれ以上負けられない「背水の陣」で臨むつもりだろう。