正臣のガレーヂ日記

プライベートな日記から新型車の一言レビュー、時事ネタまで他愛なく書いております。

「あの車、どう?」~第291回~

今回のニューモデル紹介日記は、日産の新型クロスオーバーSUV・キックスを紹介したい。

 

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キックスは2016年に発売されて以来、主に北米・中南米やアジア圏をメインに発売している小型クロスオーバーSUVで、平成21年~昨年まで発売されたジュークの後を受けて投入される国内向け仕様車はK13型マーチと同じタイの工場で現地生産される。また、以前三菱自工からパジェロミニOEMを受けて発売した軽オフロードSUVも同じ車名だったけど、英文での表記が"KIX"から"KICKS"になっている。

 

パワートレインは、「e-POWER」搭載モデルのみで、最大出力は約18%アップの129ps(『ノートe-POWER』比)。中高速域の力強さを高めたことで、高速での追い越しや合流、ワインディング走行など、幅広いシーンにてパワフルでキビキビした走りを実現した。また、アクセルペダルの踏み戻しで車速を調整できるワンペダル操作により、ブレーキペダルを踏む回数は減少し、楽に運転できる。さらに、発電用エンジンの作動タイミングの制御を最適化することで、エンジンの作動頻度を減らし、高い静粛性を実現した。

 

エクステリアは、精悍な「ダブルVモーショングリル」や特徴的な「フローティングルーフ」で、力強さとスタイリッシュさを表現。また、躍動感のある先進的なLEDヘッドランプにすることで、存在感を放つデザインとした。ボディカラーは、モノトーン9色、ツートーン4色の全13種類を用意。プレミアムホライズンオレンジとピュアブラックのツートーンは、オレンジタンの内装と組み合わせることで、スポーティさを最大限引き出している。

 

インテリアは、シームレスで上質さを感じるモダンプレミアムな室内空間とした。使いやすくグルーピングされたレイアウトや、高い品質によるプレミアムな表現のユニークパーツが特徴だ。「Xグレード」のシートは、クロスと合皮の組み合わせによる実用的なアクティブさを、「X ツートーンインテリアエディション」のシートは、ツートーンカラーシートによるファッショナブルな仕上げとなっている。

 

運転席は、カテゴリートップクラスのフロントウィンドウ見開き角と低いウエストラインにより、開放感ある視界を実現。後席は、ニールームが600mm、ヘッドルームも85mmを確保し、大人でも充分くつろげる広い室内空間となっている。ラゲッジルームもトップクラスの423リットルとMサイズのスーツケースを4個積載できる広さを実現。後席シートは可倒式のレバー操作で簡単に倒し、シーンに応じて荷室を広げることができる。


ボディサイズは全長4290×全幅1760×全高1610mm、ホイールベースは2620mm。車体剛性を高めたプラットフォームを採用したことにより、優れた安定性と操縦性を実現した。また、カテゴリートップクラスの最小回転半径5.1mを実現し、入り組んだ路地や狭い駐車場でも、抜群の小回りが可能。人間工学に基づき、快適な座り心地で疲労軽減効果のある「ゼログラビティシート」を採用した。

 

先進技術では、高速道路での「長距離運転」と「渋滞」を軽減する「プロパイロット」を全車標準装備。ミリ波レーダーの採用によって、より遠くの先行車の状況を検知し、スムースな制御を行うことで、ドライバーをアシストする。また、もしもの事故の際の自動通報や、あおり運転や急病などの緊急事態にも手動で通報できる「SOSコール」も全車標準装備。前方の状況を監視し、車両や歩行者との衝突回避・衝突による被害軽減を支援する「インテリジェント エマージェンシーブレーキ」や「踏み間違い衝突防止アシスト」などを標準装備し、全車が「セーフティ・サポートカーS<ワイド>(サポカーS<ワイド>)」に該当する。

 

…日産の国内向け車種ではリーフ以来のブランニューモデルとなる新型キックス。今回発表されたのは売れ筋となるe-POWER搭載のFF車のみとなっていて、C-HRヴェゼル、CX-30など強力な競合車種がひしめく小型クロスオーバーSUV市場においては正直なところ実質モノグレードというラインナップの幅の狭さが気掛かりなところだけど、早ければ今年度後半にはエンジン車や4WD車も追加設定されるそうなので、今月30日の発売で車名の通り大地を蹴り上げるような販売台数を稼げるかは、まず様子を見た上でということになりそう。