正臣のガレーヂ日記

プライベートな日記から新型車の一言レビュー、時事ネタまで他愛なく書いております。

「あの車、どう?」~第299回~

今回のニューモデル紹介日記は、スバルの中型ステーションワゴン・新型レヴォーグを紹介したい。

 

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2014年の発売以来6年ぶりのモデルチェンジにより第2世代となる今度の新型は、より遠くまで、より早く、より快適に、より安全に」というグランドツーリングのDNAを継承。その上で、最新技術を結集し、「先進安全」、「スポーティ」、「ワゴン価値」を進化させた。

 

新型レヴォーグは、広角化した新開発のステレオカメラに加えて、前後4つのレーダーを組み合わせることで360度センシングを実現。ソフトウェアの性能向上や、電動ブレーキブースターの採用などにより、幅広いシーンで安全運転をサポートする。

 

前側方プリクラッシュブレーキでは、見通しの悪い交差点や店舗の駐車場などから出庫する際に、前側方レーダーによって前側方から接近する車両を検知。衝突の危険があるとシステムが判断した場合、警報音やアイサイトアシストモニターなどで注意を喚起。回避操作がない場合はブレーキ制御を行い、出会い頭の衝突回避をサポートする。また、センターインフォメーションディスプレイにフロントビューモニターを表示させている場合、前側方レーダーによって接近車両を検知すると、映像内にインジケーターで通知する。

 

さらにプリクラッシュブレーキの制御だけでは衝突回避が困難な場合、システムが周囲に回避スペースがあると判断すると、ステアリング制御もあわせて行い衝突回避をサポート。エマージェンシーレーンキープアシストは、約60km/h以上での走行時、隣接車線の後方車両が接近しているにもかかわらず、車線変更しようとした場合や車線からはみ出しそうになった際、音と表示でドライバーに注意を喚起するとともに、ステアリング操作をアシストして車線からの逸脱を抑制する。

 

高精度マップを活用した新開発の先進運転支援システム「アイサイトX」を採用。一定の条件を満たした自動車専用道路にて、GPS準天頂衛星「みちびき」などからの情報と3D高精度地図データを組み合わせることで、自車位置を正確に把握。運転支援機能を大幅に拡張する。

 

渋滞停止時(0~約50km/h)には、一定の条件を満たすことでハンズオフやスイッチ操作なしでの発進が可能となる。走行中は、進入するカーブの曲率に合わせて、適切な速度に制御。料金所手前では、ETCゲートを安全に通過できる速度まで減速し、通過後はセット車速まで加速する。高速走行時(約70~約120km/h)での車線変更も、システムが作動可能と判断すると、ステアリングを制御してアシストを行う。

 

ただし、長時間ステアリングから手を放しているとシステムが判断した場合や、渋滞時ハンズオフアシスト作動中に脇見や居眠りを検出した場合には、ドライバー異常時対応システムが作動。警告後もステアリングを握らないことが続いた場合は、ドライバーに異常が発生したと判断。徐々に減速・停止し、ハザードランプやホーンで周囲に異常を知らせる。

 

新型レヴォーグは、コネクティッドサービス「SUBARU STARLINK」を採用。11.6インチセンターインフォメーションディスプレイやGPS、車載通信機などを搭載し、24時間365日コールセンターとつながることで、交通事故やトラブルが発生した際に、確かな安心でサポートする。

 

また、万が一の事故の被害を最小限にする 衝突安全性能も進化。デュアルエアバッグをはじめ、サイドエアバッグ+カーテンエアバッグや、前面衝突時に下肢へのダメージを軽減する運転席ニーエアバッグ、さらにシートベルトによる拘束保護性能を高める助手席シートクッションエアバッグを採用する。加えて、歩行者保護エアバッグも装備。歩行者との衝突を検知した場合、Aピラーやフロントガラス下部といった硬いパーツを覆うようにエアバッグが展開し、歩行者への衝撃を緩和する。

 

パワートレインは、最高出力177psを発生する新開発1.8リットル水平対向4気筒直噴ターボエンジンとリニアトロニックCVTの組み合わせ。新開発エンジンは日常での扱いやすさを重視し、低回転域から300Nmの高トルクを発生。最新技術リーン燃焼などの採用により、優れた環境性能も実現している。

 

また、総合安全性能のレベルを引き上げるとともに、意思に忠実なハンドリングや、快適な乗り心地を実現する「スバルグローバルプラットフォーム」をベースに、ボディ全体の骨格連続性を高める「フルインナーフレーム構造」や微小な変形を抑える「構造用接着剤」などを採用。さらなる高剛性化と軽量化を実現している。

 

STIスポーツ」および「STIスポーツEX」には、ドライブモードセレクトを搭載。スポーツカーのような走行特性を愉しめる走りから、高級車のようなしなやかな乗り心地を重視した走りまで、スイッチひとつでクルマのキャラクターを大きく変化させる。あらかじめ設定された4つのモードに加えて、各デバイスの設定を自由にカスタマイズできるモードも搭載した。

 

新たなデザインコンセプト「BOLDER」をスバル量産車で初採用。レヴォーグが持つ個性をより大胆に際立たせ、「意のままにコントロールする愉しさ」や「先進性」を表現した。

 

フロントビューは、立体的でワイドに構えたヘキサゴングリルと、シャープで切れ味の鋭いヘッドランプの精悍な目つきでスバルらしさを表現。大胆に張り出したフェンダーにより、力強さを感じさせるデザインとした。

 

サイドビューは、大胆な前傾姿勢で切れ上がったスムーズなシルエットと、今にも走り出しそうな勢いのあるキャラクターラインで、走りのパフォーマンスを表現。機能を集約したリヤコンビネーションランプは、コンパクトデザインでシャープな印象を持たせつつ、クルマ全体はワイドで安定感のある佇まいとした。

 

インテリアは素材感や機能性の表現にこだわり、上質な室内空間を表現。パッケージングの最適化による後席居住空間の拡大など、パフォーマンスワゴンにふさわしい快適性を実現した。

 

また、従来からの広い荷室スペースに加えて、大容量のサブトランクを新たに採用。荷室総容量を561リットル(カーゴフロアボード上部492リットル、サブトランク69リットル)として積載性能が大幅に向上した。アクセスキーを携帯し、リヤの六連星オーナメントに肘など体の一部を近づけるとリヤゲートが自動で開くハンズフリーオープンパワーリヤゲートも装備する。

 

コクピットは、タブレットライクな大型センターインフォメーションディスプレイや大型のフル液晶メーターを採用し、HMI(ヒューマンマシンインターフェイス)を充実させた。縦型11.6インチセンターインフォメーションディスプレイには、ナビゲーションをはじめ、車両やエアコンの設定、SUBARU STARLINK、ラジオやテレビなどさまざまな機能を内蔵。Apple CarPlay/Android Autoに対応し、アプリを大画面に表示できるほか、音声認識による操作も可能だ。

 

アイサイトX搭載グレードには12.3インチフル液晶メーターを採用。運転に必要な情報をグラフィカルに表示し、少ない視線移動で瞬時に認識できる。スピードメータータコメーターの2眼表示をする「ノーマル画面」、11.6インチセンターインフォメーションディスプレイのナビゲーション情報と連携する「地図画面」、アイサイト関連の作動状態を大きく分かりやすく表示する「アイサイト画面」の3モード表示とした。

 

…6年ぶりのモデルチェンジで第2世代へと進化を遂げた新型レヴォーグ。8月下旬から昨日に掛けての先行予約台数は8920台に達し、グレード別ではアイサイトX搭載車が9割以上を占めていて、その先進性に注目が集まっている。レオーネ~レガシィが裾野を広げたステーションワゴンの市場も、近年はワンボックス派生ミニバンやクロスオーバーSUVの普及によりその市場も大きく縮小しているだけに、新型レヴォーグではアイサイトXの先進性を武器にステーションワゴン復権を目指す構えを見せているといえるだろう。