正臣のガレーヂ日記

プライベートな日記から新型車の一言レビュー、時事ネタまで他愛なく書いております。

「あの車、どう?」~第301回~

今回のニューモデル紹介日記は、日産の主力小型ハッチバック・新型ノートを紹介したい。

 

response.jp

2012年以来8年ぶりのモデルチェンジで第3世代となる今度の新型は、「コンパクトカーの常識を超える運転の快適さと楽しさが詰まった先進コンパクトカー」とのコンセプトのもと、プラットフォームを新設計するとともに、第2世代の「e-POWER」や運転支援技術「プロパイロット」を搭載するなど、全く新しい先進コンパクトカーとして生まれ変わる。

 

今夏に発売されたキックスに続いて第2世代へと進化したe-POWERは、パワートレインのハードウェアとその制御を刷新し、より力強く上質な走りと効率化を高い次元で両立した。モーターは先代ノートに比べ、トルクを10%、出力を6%向上させ、最高出力116ps/最大トルクは280Nm。よりパワフルで気持ちの良い発進加速と、中高速からの追い越しでの力強い加速感を実現する。インバーターは第1世代よりも40%小型化、30%軽量化し、さらにエンジンの効率も高めたことで、加速性能だけでなく同時に燃費向上も実現。29.5km/リットル(WLTCモード・Fグレード)の低燃費を達成している。

 

また、システムの制御によるエンジンの作動頻度低減や、車体の遮音性能向上により、コンパクトカーでありながら、1クラス上の静粛性を実現。加えて、路面状態からロードノイズが大きいと判断した場合には、積極的に発電を行う制御システムを世界で初めて開発、より静粛性を高めている。

 

360°セーフティサポートを実現する先進安全技術を搭載し、全方向での安全性を向上させたほか、「プロパイロット(ナビリンク機能付)」をコンパクトカーとして初搭載。高速道路での同一車線走行時の運転操作をサポートするプロパイロットに、ナビゲーションシステムとの連携機能を加えることで、制限速度の変化に伴う設定速度の切り替えや、カーブの大きさに応じた減速をシステムが支援し、ドライバーの操作頻度を軽減、安心かつ快適なドライブを実現する。さらに車体骨格には、日産初の1470MPa級の超ハイテン材(冷間プレス用超高張力鋼板)を使用し、軽量化と衝突安全性を高い次元で両立させている。

 

デザインは、新世代に移行する日産デザインのキーワード「タイムレス ジャパニーズ フューチャリズム」を具現化。7月に初公開した日産初のクロスオーバーEV『アリア』と一貫性を持ったデザインは、コンパクトカーの常識にとらわれることなく、新しい価値観を訴求し、電動化の時代を感じさせるものとした。

 

薄型のヘッドランプはフロントグリルと一体化。そこにつながる新型のVモーションクローム、フロントからリアまで一本の線でつながるキャラクターラインとその下に広がる張りのある面の抑揚、水平に広がる横一文字のシェイプをもつ特徴的なシグネチャーのリアコンビランプなど、先進的で、クリーンかつダイナミックなデザインとなっている。

 

また、フロントグリルには、日本の伝統工芸である組子からインスパイアされたパターンをあしらい、「日本の風景に溶け込むデザイン」となっている。スリークで先進的なヘッドランプは、4連LEDプロジェクターを採用。オプション設定の16インチのアルミホイールには、日本の刀からインスパイアされたシャープで洗練されたデザインを施している。

 

ボディカラーは、2色の2トーンを含む、全13色のカラーバリエーションを用意。先進的で躍動感のある「ビビッドブルー」や、新色であるクールトーンの「オペラモーブ」は洗練された大人に似合うカラーとなっている。

 

インテリアデザインは、コンパクトカーの常識を覆す先進的で快適な空間を実現。外に向かって広がるようなインストルメントパネルにセンターディスプレイと一体化したメーターを装備し、電動化に相応しい先進感と使い易さを兼ね備えた、日産の新たなインテリアデザインの思想を体現している。

 

小型の電制シフトレバーが乗るブリッジ型のセンターコンソールには、大型の収納スペースやロングリーチのアームレストを装備。革新的なデザインとともに、快適なドライビングの両立が楽しめる。また、前席のセンターコンソールには、スマートフォンのワイヤレス充電器などを装備。後席には、リクライニング機能を備え、ニールーム、ヘッドルームともに、クラストップのゆったりとしたスペースを確保している。さらに荷室では、広い開口部と荷室幅を確保。ストレスなく荷物を収納することができる。

 

インテリアカラー&マテリアルは、3種類のバリエーションを用意した。最上級のXグレードには、グラデーションストライプのジャージーシートと合皮レザーアームレストのコンビネーション。また、インストルメントパネルにはカーボン調の加飾を配し、水平に広がる長いマットクロームのフィニッシャーが特徴的な、すっきりとモダンなカラーコーディネーションとなっている。

 

…8年ぶりのモデルチェンジで内外装・パワートレーンを大幅にリニューアルした新型ノート。日産のホームマーケットとなる国内市場での最量販車種であり、事業構造改革Nissan NEXT」でも非常に重要な車種となるだけに、新型ノートへの期待と意気込みは半端ではないといえるだろう。

 

発表前の情報では2017年にモデルチェンジされたEU向け仕様のマイクラ(日本名・マーチ)に準拠して、車幅が1.7mを超える「3ナンバー幅」になるのではと予想された。しかし今年モデルチェンジされた競合車種のヤリスやフィットが1.7m以内の所謂「5ナンバー幅」に収まっていることを受けてか、新型も車幅が5ナンバー幅に収まっていて、歴代モデルからの乗り換えも違和感なく受け入れられそうだ。

 

しかし個人的に気に掛かるのは、パワートレーンをe-POWERに一本化したことにより、先代モデルまで設定のあったエンジン車のポジションをどの車種が引き継ぐかだけど、ここはマーチの今後の動向次第という線が強そうだ。…とはいえ、新型ノートが日産にとって大きな意味を持つ車種といえることには間違いないだけに、来月23日の発売に合わせて低迷の続く国内向け市場での逆襲の狼煙が挙がることを願いたい。