正臣のガレーヂ日記

プライベートな日記から新型車の一言レビュー、時事ネタまで他愛なく書いております。

「あの車、どう?」~第308回~

今回のニューモデル紹介日記は、日産の上級小型ハッチバック・ノートオーラを紹介したい。

 

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昨年12月に発売されたノートの上級シリーズとなるノートオーラは、「感性品質」「美・機能」「先進感」の3つにこだわり開発した、「少し先の未来」を感じさせる先進的な新型コンパクトカー。全車に出力・トルクを向上させた第2世代 e-POWERを搭載し、ひとクラス上の電気の走りを提供する。車名の「オーラ」は、気品と独特な雰囲気をもった上質なクルマとして、見る人を惹きつけ、所有する人に悦びを提供する唯一無二の存在になる、との想いに由来する。

 

エクステリアは、精緻な造形のフロントグリル、伸びやかな曲線を描くルーフライン、そしてリヤフェンダーにボリュームを持たせたワイドボディにより力強い存在感を表現した。

 

ヘッドランプは新世代の光るVモーションシグニチャーを採用し、シグネチャーランプとして、またシーケンシャルターンランプとして点滅。超薄型4連プロジェクタータイプのLEDヘッドランプは、オーラの気品と風格を象徴する、精悍かつ先進的なデザインとした。テールランプ周りでは、「ライティングブレード」ボディの端から端まで一文字に光るLEDリヤコンビネーションランプを採用。先進的で個性的なリヤビューを演出する。

 

全車標準装備の17インチアルミホイールは、ブラック塗装をベースとした切削アルミホイールに、ガンメタリック塗装の樹脂カバーとナットとハブを隠す大型センターキャップをつけ、空力向上にも寄与する。

 

ボディカラーは、「ガーネットレッド/スーパーブラック」、「ミッドナイトブラック/サンライズカッパー」を含む2トーン5色、モノトーン9色の全14色をラインアップした。

 

オーラは、人間工学に基づき疲労が軽減する「ゼログラビティシート」を、全席に採用。シート素材には、ヘリンボン柄の目付けにも気を配ったツイード調織物と合皮のコンビシートと、クッション材を多用し、キルティングラインの向きで身体の滑りを防ぐことにも配慮した、上質な本革シートの2種を用意した。

 

インストロアとシフト周りには、表面に微細な凹凸加工を施した高級感のある木目調フィニッシャーを採用するとともに、ドアトリムやフロントセンターアームレスト、インストルメントパネルには、ツイード調織物を採用した。

 

ルーフやドア、フロントドアのガラスなどに遮音対策を施すことで、高い静粛性を確保しするとともに、BOSEと共同開発した「BOSEパーソナルプラスサウンドシステム」をメーカーオプションとして国内初採用。運転席、助手席のヘッドレストにスピーカーを配し、BOSE独自のアドバンスド シグナル プロセッシング テクノロジーがもたらす、広がりのあるプレミアムな音響を体感できる。

 

運転席前には、フルTFTで視認性に優れた、先進感のある「アドバンスドドライブアシストディスプレイ(12.3インチカラーディスプレイ)」を搭載。9インチの「NissanConnectナビゲーションシステム」と一枚に繋がり、美しさと機能性を両立している。また、フロントセンターアームレストには、腕を置いたまま、指先だけで楽に操作できる電動シフトを配し、運転に余裕をもたらす。

 

パワートレインは、最高出力100kW、最大トルク300Nmのモーターによる力強い加速、なめらかさや静粛性なども向上した第2世代「e-POWER」を搭載。アクセルを踏んだ瞬間から、スムーズで力強いひとクラス上の走りを体感できる。進化した第2世代のe-POWERは、低速走行時のエンジン始動回数を削減するとともに、タイヤ回転数の変動から路面状態を推定し、ロードノイズが大きくエンジン音が分かりにくい荒れた路面で発電を行う。

 

4WDモデルは全車速域にて4輪すべてを強力なモーターで駆動・制御する次世代電動4輪駆動システム「e-POWER 4WD」を搭載。さまざまな路面状態でも新次元の走りを実現する。

 

安全面では、5個のカメラ、3個のミリ波レーダー、8個のソナーにより周囲を検知する最先端の全方位運転支援技術を標準装備。運転支援技術「プロパイロット(ナビリンク機能付)」は「NissanConnectナビゲーションシステム」との連動機能で地図情報を取り込むことで、前方のコーナーの大きさなどを事前に把握し、スムーズに曲がれるように車速をコントロールし、自然な感覚の運転支援を行う。

 

…先代モデルのトップグレード「メダリスト」の後継となるノートオーラ。ノートより若干の車体サイズの大型化を図るとともに、より上質感を高めた内外装のスタイリングと装備内容は、平成16年~24年に発売されたティーダを彷彿とさせる。しかしリヤブレーキがドラム式となっていたり、サンバイザーに照明が装備されていないなど、せっかくの上級モデルというには惜しい箇所が散見されるだけに、リヤブレーキのディスク化などノートとの違いをより表現して欲しかった。

 

また、競合車種についてもノートではヤリスやフィット、マツダ2など同クラスの国産ハッチバックと競合するのに対し、オーラはアウディ・A1やBMW・ミニ、ルノー・ルーテシアといったヨーロッパ製の小型ハッチバックとの競合を意識しているようだ。そんな中でもルーテシアはノートやオーラと同じ「CMF-B」プラットフォームを用いていて価格帯も近いことから、「異母兄弟」モデル同士の比較検証にも興味深い1台といえそうなだけに、今秋の正式発売に期待したい。