正臣のガレーヂ日記

プライベートな日記から新型車の一言レビュー、時事ネタまで他愛なく書いております。

「あの車、どう?」~第311回~

今回のニューモデル紹介日記、今回紹介するのはスバルの中型FRスポーツクーペ・新型BRZを紹介したい。

 

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8年半ぶりのモデルチェンジで第2世代となる今度の新型は、スバルとトヨタの共同開発による水平対向エンジンを搭載したFRレイアウトのピュアスポーツカー。2012年発売の初代モデルは、「低重心」「軽量」「コンパクト」という特長を持つ水平対向エンジンを低い位置に搭載することで、世界トップクラスの低重心による優れたハンドリング性能を実現した。

 

パワーユニットは初代モデルから排気量を拡大した、新型2.4リットル水平対向4気筒エンジンを搭載。最高出力235ps/最大トルク250Nmを発揮する。ボア・ストロークをややショート寄りの94×86mmに新設定。さらにインテークポートをはじめ吸排気系の最適化により、低速から7000回転超まで力強いフラットトルクを発揮。発進から高速走行まで伸びのある加速フィールが味わえる。また高効率な燃料噴射システム「D-4S」の採用により、俊敏なアクセルレスポンスとともに優れた環境性能も実現している。

 

6ATはトルクコンバーターの改良により高出力化に対応しつつ、優れた変速レスポンスを実現。走行シーンに合わせて「スポーツ」「スノー」の走行モードも選択できる。また走行状態に応じて最適なシフトを選択するアダプティブ制御も大きく進化。スポーツモードでは、ドライバーの意思や操作に応じて、最適なシフト操作を自動的に行い、よりダイレクト感のあるコーナリングを可能にする。

 

6MTはクラッチ容量の拡大、ギヤ強度の向上などによりエンジンの高出力化に対応。また節度感あるスポーティなシフトフィールを実現しながら、シフトゲートやアーム形状の見直しなどにより、斜め方向(2速⇔3速、4速⇔5速)のクイックかつ滑らかなシフト操作を促す。

 

新型BRZでは、最新プラットフォームの知見を基にスポーツカーに求められる要素を一段と引き上げる専用ボディを開発した。ボディ全体の骨格連続性を高める「インナーフレーム構造」や微小な変形を抑える「構造用接着剤」などを採用し、初代モデルに対しフロント横曲げ剛性を約60%、ねじり剛性を約50%と大幅に向上。さらにタイヤの接地変化を抑制するフレームの横曲げ・ねじり剛性やサスペンション取り付け部剛性も強化し、ステアリング操作に対する素早い応答性や確かな安定性、質感が高く雑味のない乗り心地を実現している。

 

さらに、ルーフ、フード、フロントフェンダーの素材に軽量なアルミを採用。エンジン出力や安全性の向上に伴う重量増を抑制すると同時に、前後左右重量の適正化やさらなる低重心化を実現し、運動性能を向上している。

 

また18インチアルミホイール装着車には、ハイグリップと乗り心地を高次元でバランスした、215/40R18 ミシュラン パイロットスポーツ4を装着。優れたコントロール性能と応答性能で、走りの愉しさを引き上げた。

 

エクステリアでは、より低く、よりワイドに設置されたヘキサゴングリルが低重心を主張するとともに、グリルから始まり後方へ連なる芯の通った造形で、体幹の力強さを表現。絞り込んだキャビンと力強く張り出したフェンダーのダイナミックな抑揚が、スポーツカーらしい走りへの期待感を高める。また、サイドシルスポイラーやフロントフェンダー後方に配したエアアウトレットなど、デザインにアクセントをもたらすだけでなく、スポーツカーとしての性能を最大限に引き出す空力アイテムを多数採用している。

 

インテリアでは、シンプルな水平基調のインストルメントパネルや低く設置したメーターバイザーにより、広い視界を確保。走りへの期待感と運転への集中力を高めてくれる室内空間とした。また、7インチカラー液晶とLCD液晶を組み合わせたデジタルメーター(BOXERメーター)を採用。必要な情報をわかりやすく表示する。内装色もブラックを基調にシートやドアトリムのレッドステッチによるアクセントで高揚感を演出。さらに反射光を抑える起毛皮革調の表皮巻やサテン調のシルバー加飾など、随所にスポーツカーにふさわしい機能性と質感を施している。

 

安全面では、運転支援システム「アイサイト」をAT車に標準装備。プリクラッシュブレーキや全車速追従機能付クルーズコントロールが、安心で快適なドライブをサポートする。また、高張力鋼板の採用拡大などによりボディを強化するとともに、各種エアバッグをはじめとする乗員保護システムを強化することで、衝突安全性能を高めている。

 

…2012年の発売以来8年半ぶりのモデルチェンジを受けて、第2世代へと進化した新型BRZトヨタ向けの兄弟モデルとなる「GR 86」の共同開発では、クルマのベースを共有しながらも、それぞれの個性を際立たせる異なる走りの味を持たせることに注力。新型BRZでは「誰もが愉しめる究極のFRピュアスポーツカー」を目指したと言われる。

 

確かに先代モデルでも、特に走行特性の面では両車で其々の個性が分かれていたけど、今度の新型ではよりその個性が際立つよう走行特性を変えてきているようだ。それだけにGR86との違いがどのように変化しているかも非常に興味深い。また、新型BRZのようなスポーツカではマニュアルミッション車が好まれるけど、オートマチック車では運転支援システム「アイサイト」の装備などスバルの得意とする先進の安全性能も備えているだけに、走行性能に快適さ・安全性をプラスするという上での選択肢とも大いにあるといえるだろう。