正臣のガレーヂ日記

プライベートな日記から新型車の一言レビュー、時事ネタまで他愛なく書いております。

「あの車、どう?」~第333回~

今回のニューモデル紹介日記は、トヨタの高級セダン・新型クラウンを紹介したい。

 

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平成30年以来4年ぶりのモデルチェンジとなる今度の新型は、新しいクラウンの開発にあたり「クラウンとは何か」を徹底的に見つめ直し、「これからの時代のクラウンらしさ」を追求。その結果、4つの全く新しいクラウンを作り出した。セダンとSUVを融合させた新スタイルの「クロスオーバー」に加えて、スポーティな走りを楽しめる「スポーツ」、新たなフォーマル表現とともにショーファーニーズにも応える「セダン」、大人の雰囲気で余裕のある走りを持つ機能的なSUVエステート」をラインアップ。今後グローバルに約40の国・地域に順次展開していく。

 

クラウン(クロスオーバー)は、スタイリッシュなクーペライクシルエットと、力強さを感じさせるリフトアップスタイルを組み合わせ新時代のフラッグシップの姿を表現。左右に一直線につながるヘッドランプ・テールランプや、面の抑揚で質感を表現したサイドビューなど、シンプルでありながら鋭さと雄大さを兼ね備えたデザインとした。また、従来のセダンにはない大径タイヤの採用、外側に張り出した足回り、ボディとタイヤの隙間のバランスなど、セダンでもSUVでもない、踏ん張り感のある力強いスタイルを生み出した。

 

インテリアでは、どの席からも直感的に操作ができるようディスプレイやスイッチ類を水平方向に集約した機能レイアウトと、インストルメントパネルからドアにかけての包み込まれるような造形を採用。ドライバーは運転に集中でき、同乗者には心地よく移動を楽しめる「全席特等席」を実現した。また、温味を感じられる金属加飾「WARM STEEL」や、心地よい握り心地を両立したシフトノブ、仕立ての良さと着座時の安心感にこだわったシートなどを装備。上質で豊かさを感じられる空間を演出している。

 

ボディカラーは新開発の「プレシャスブロンズ」や「プレシャスレイ」をはじめ、特徴的なバイトーンカラーのコーディネートで新しいクラウンの変革を表現。合計12通りのボディカラーと4種類の内装色の組み合わせで、幅広いバリエーションを用意する。

 

新型クラウンは個性の異なる2種類のパワートレーンを採用する。トヨタ初採用となるデュアルブーストハイブリッドシステムは、低回転から力強いトルクを生み出す2.4リットル直列4気筒ターボエンジンと、高い駆動力を発揮する最新の電動パワートレーン「eAxle」、新開発のバイポーラ型ニッケル水素電池の組み合わせ。アクセル操作にリニアに反応し、ダイレクトかつトルクフルで気持ちのいいドライビングフィールを提供する。

 

2.5リットルシリーズパラレルハイブリッドシステムは、クラウン(クロスオーバー)に最適化した高効率ハイブリッドシステムに、新開発バイポーラ型ニッケル水素電池を搭載。クラストップレベルの低燃費と高い静粛性を実現し、クラウンならではの上質で滑らかな走りをさらに進化させた。

 

新開発プラットフォームは、大径タイヤの採用により得られた従来のセダンより高いヒップポイントを活かし、乗り降りがしやすく、視界の良い着座位置を実現。頭の上や前後の空間もより広く確保し、居心地のいい室内空間を目指した。

 

足回りでは、フロントにマクファーソンストラット式、リヤには新開発マルチリンク式のサスペンションを採用。クラウンらしいどっしりとした直進安定性と、しなやかな動き、目線のぶれないフラット感と振動の少ない質感の高い乗り心地を追求し、ずっと乗っていたくなる快適性を実現した。

 

安全性能では、先進機能を付与し、機能向上した最新の予防安全パッケージ「トヨタセーフティセンス」を全車標準装備。対応する事故形態を拡大し、より安心なドライブを支援する。

 

また、高度運転支援技術「トヨタ チームメイト」を搭載。渋滞時の安全運転を支援する「アドバンスト ドライブ(渋滞時支援)」や様々な駐車シーンでスムースな入庫・出庫を自動で行いリモート操作も可能な「アドバンストパーク(リモート機能付)」など、安心・便利な先進機能を装備する。

 

…4年ぶりのモデルチェンジで第16世代となる新型クラウン。トヨタ独自の国産技術で作り上げた初の量産型乗用車として1955年に初代モデルが誕生した。その後67年に渡り歴代クラウンは多くのユーザーに愛用されてきたが、1989年の初代セルシオ*1の発売以降の多様化する顧客ニーズに十分対応できなくなり、フラッグシップとしての存在感が希薄となってきた。

 

そんな中で今度の新型クラウンは4ドアセダンをはじめ、クロスオーバーSUVなど4つのボディータイプを揃え、国内市場に加えてグローバルに約40の国・地域に順次展開するという大胆な変貌となった。…70年近く日本を代表する高級セダンとして、長年君臨してきたブランドゆえのジレンマがあったことも確かではあるし、大胆な方向転換には大きく賛否の意見が分かれるかもしれない。

 

しかしクラウンという由緒あるブランドだからこその新たな方向性や活路を見出そうという姿勢は、もっと評価されても良いのではないかとも思う。

*1:現在のレクサスLS