10月の下旬に心身ともに相当ストレスが溜まっていたのか、仕事中に感情のコントロールが利かなくなった。…先月から新たな施設外就労先への出張など現在勤めている職場*1の業務内容が大きく変化して、色々と負担が生じていたのが起因していたようだけど、この騒ぎを機に新たな職場に移ろうか迷って、今月からその新たな職場へと移ることになった。
…この悩みの特に大きな問題点は、業務内容の変化よりも「交通費の負担増」と「積雪時の通勤時間」が大きな割合を占める。
まず「交通費の負担」については、現在勤めている職場での業務内容が先月から大きく変更し、職場玄関前の駐車スペースが職員車・送迎車で満車となって使えなくなり、車での通勤時は隣接するコインパーキング(1日400円)に駐車しないといけなくなった。週3~4日利用で1200円~1600円、月に換算すると最大5600円になる。そのため冬季・雨天時以外はできる限り原付オートバイでの通勤が必須となりそう。但し自転車等の駐車スペースが狭く、他の利用者の自転車の駐輪の邪魔になってしまわないかがネックとなる。…元々車での通勤を想定していなかったところを無理言って使わせてもらっていただけに、交通費の負担は仕方のない一面もあったのも確かだ。
もう一つの「積雪時の通勤時間」については、平時の所要通勤時間(車と原付オートバイで経路を分け、交通状況を加味)が白山市鶴来の自宅~金沢市の職場まで平均35分~40分ほどとなる。積雪時の混雑状況*2によっては職場~別の施設外就労先への出発時間に間に合わず遅刻して、関係者に多大な迷惑をかけてしまわないかが懸念される。
…そんな中、先月ピアサポートの支援員さんと白山市内の山麓部にある就労継続支援A型事業所*3の施設外就労先へ見学に行ってきたけど、此方は自宅からの距離は19kmと遠くなるものの、国道157号線をほぼ一直線で行けることから通勤時間は車で25分と思っていたより変わらず、駐車場も無料で利用できるのが大きかった。…山間部故に冬季の積雪による路面状況も気掛かりだけど、職場への有料での送迎もあるとのことだった。
ただ、現在の職場には13年半勤めていて、社内の利用者の中では実質最古参となるだけに、「これらの問題を我慢してでも、他の利用者の手本になるためにここで続けないと」という気持ちもあるのは確かだった。そんな紆余曲折もあって11月末をもって13年半以上勤めた職場を退職し、昨日~今日にかけて先月見学に訪れた職場での体験実習を受けた。
その職場での業務内容は主に日帰り温泉浴場の管理と菓子店向けの大きなわらび餅(およそ5kg)の製造で、材料となる水や砂糖の計量~ボウルへの投入、混ぜた材料をかくはん機でこねる際に入れる銅鍋などの洗浄作業に就くこととなった。…基本的には2~3人での流れ作業となるけど、かくはん機で材料をこねて煮上がるまでのおよそ12分を如何に有効に使っていくかが鍵となるし、これまでルーティンワークが主体だったことから作業ペースに追い付けるかが正直心配だった。特にかくはん機を動かす際に材料を入れた銅鍋を熱するガスコンロへの点火には、ライターで点火用のガストーチに点火する際にはめているゴム手袋に燃え移ってしまわないかと正直戸惑った。
それでも失敗することなくわらび餅を作り上げて、午後に職員さんとピアサポートの支援員さんを交えての3者面談で、僕は「『少し遅くても自分の安定したペースで作業を進めたい』と『周囲のペースに少しでも追いつくためにも、もっと早く作業を進めないと…』という気持ちを天秤に掛けると頭や心が疲弊してしまう…」と、この2日間で思い感じたことを上手くまとめられないながらも職員さんや支援員さんに語って議論しあった。
…職員さんからの回答は「『自分の作業ペースと職場の求める効率や能力のバランスが整う環境』を望むのは現状では難しいけど、水や砂糖の計量が正確で上手く順応できていた。まずは成功体験からの経験値を積み上げていくことが大事」と褒めてもらった上に、来週からの採用が決まった。思っていたよりブランクを開けることなく新たな職場に就けたのは大きな収穫となっただけに、職員さんのみならず同僚となる他の利用者さんの足を引っ張らないよう、この先の進路を進んでいかないと…。