今回のニューモデル紹介日記は、ダイハツの新型軽乗用車・ミライースを紹介したい。
ミライースは既存のガソリンエンジン車としては最高水準といえるリッター30kmという低燃費を実現し、ハイブリッド車(HV)や電気自動車(EV)に次ぐ「第3のエコカー」をうたい、シェア拡大を目指す。自動車市場が縮小する中、自動車大手各社は価格や維持費の安さで堅調な軽自動車を強化する方針で、競争が一段と激しくなりそうだ。
低燃費と79万5千円からという低価格を両立し、燃焼効率を大幅に改善した新エンジンや、時速7km/h以下になるとエンジンが自動停止する停車前アイドリングストップ機能を搭載。設計の工夫で部品点数を減らすなど車両の軽量化も徹底し、従来のミラに比べて約60kg(約8%)軽くした。価格を抑えるため部品調達先を見直し、中国や韓国のメーカーから初めて部品を仕入れたという。
…今回のミライースの方向性は既存のガソリンエンジンを大幅に改良し、低燃費を実現したという点ではマツダの「スカイアクティブ」にポジションが近いといえそう。また、優れた低燃費と低価格は軽自動車の得意分野としてきただけに、ミライースは改めて軽自動車の原点を見据えた1台といえるのではないか。