今回のニューモデル紹介日記は、レクサスのハイブリッドハッチバック・CT200hを紹介したい。
レクサスではHS250hよりも小さい車種となるCTは、プリウスと同じ直列4気筒 DOHC 1.8リッターアトキソンサイクルエンジンにモーターを組み合わせたハイブリッドシステムを搭載し、システム全体で100kW(136PS)を発生する。
ベースモデルのCT200hは、10・15モード燃費でリッター34.0kmを実現。いわゆる“エコカー”的な雰囲気も漂わすが、アンダーフロア全体やフロントスプリングサポート周辺、リアサスペンションタワー周辺、ドア開口部の高剛性化や、車体の左右を連結するパフォーマンスダンパーの採用、新開発のサスペンション、エンジンフードやバックドアにアルミ材を使用するとともにハイテン材(高張力鋼板)を積極的に使用したことなどにより、俊敏な操作性と上質な乗り心地を両立させた。環境性能に優れるだけではなく、スポーツ性能も兼ね備えたハイブリッドカーというわけだ。
エクステリアデザインは低重心でどっしりと構えた佇まいとし、張り出したフェンダーなどと相まってスポーティな仕上がり。また、車高を低くして前面投影面積を小さくするとともに、後方に向かうに従って絞られたキャビン形状、フロア下の空気抵抗の低減などにより、Cd値は0.28となった。
一方、インテリアはディスプレイゾーンとオペレーションゾーンを明確に分離するとともに水平基調のインストゥルメントパネルの採用により、タイトなコクピットと室内空間の広がりを両立させた。
後席は6:4分割可倒式となっており、シートをダイブダウンさせることで奥行き1500mmのスペースが出現する。また、ラゲッジルーム下はハイブリッドバッテリーを搭載するが、小型化とともに低い位置に搭載することで、375Lのスペースを確保する。
…今回のCT200h発売により、LS600hLを頂点とするレクサスのハイブリッド・ラインアップは一通り揃った格好といえる。また、今月開催されたデトロイト・オートショーではプリウス・ワゴンも発表され、トヨタのハイブリッド勢は磐石の体制を整えて日産・三菱が進める電気自動車勢を迎え撃つ。