SNSのタイムラインを眺めていると、ちょっと衝撃的な記事を発見した。
…記事によると、日産が「スカイライン」をはじめとする国内向けセダンの新型車の開発を中止する方向で、国内市場でのセダンからの撤退の可能性もあるとの事らしい。
日産が現在国内向けに発売しているセダンは平成25年発売のスカイラインをはじめ、高級セダンの「フーガ」が平成21年、フーガの上級モデルとなる「シーマ」や中型セダンの「シルフィ」も平成24年発売とかなり年数が経っていて、競合メーカーの車種に対して旧態化が見られ、販売面でも苦戦を強いられているのが現状といえる。恐らくそのことから今後は販売台数の見込めるクロスオーバーSUVや電気自動車(EV)などに経営資源を集中させる方針とみられる。
かつては新車販売の半数以上を占めたセダンも、近年はユーザーの趣向の変化や利便性の高いクロスオーバーSUVの台頭により販売台数が伸び悩んでいる現状にある。しかし乗用車の基本形といえるセダンにも一定数の需要はあるだけに、このまま撤退させてしまうのは非常に惜しいし、長い歴史を誇るスカイラインの系譜をも途絶えさせるのは長年信頼してきたファンへの重大な背信行為とも捉えられかねない。
しかしシルフィ以外の車種はプレミアムブランドの「インフィニティ」ブランドでも発売されているものの、中国以外の市場で発売されているセダンはQ50(日本名:スカイライン)のみで、将来的にはSUVに一本化する可能性も否定できない。…ただ、シルフィやアルティマなど海外市場向けに発売されているセダンの中には現地でコンスタントに販売台数を稼いでいる車種もあるだけに、株式を保有していない外野がとやかく言うところではないけど、今後の動向を注視していく必要はあると思うし、内田誠社長や国内市場を統括する星野朝子副社長ら経営陣には今一度ご再考を願いたい。