正臣のガレーヂ日記

プライベートな日記から新型車の一言レビュー、時事ネタまで他愛なく書いております。

「あの車、どう?」~第356回~

今回のニューモデル紹介日記は、ホンダの小型ハイトワゴン・新型フリードを紹介したい。

 

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'16年以来8年ぶりのモデルチェンジで第2世代となる今度の新型は、歴代モデルからの良さを引き継ぎつつ、グランドコンセプトを「“スマイル” ジャスト ライト ムーバー」とし、「人々の暮らしだけではなく、使う人の気持ちにも寄り添い、日々の暮らしに笑顔をもたらすクルマとなることを目指し開発」したという。

 

ボディタイプとしては2種類を用意し、それぞれの個性を際立たせた。

 

上質で洗練されたシンプルなデザインの「フリード エアー(FREED AIR)」、力強く遊び心あふれるデザインの「フリード クロスター(FREED CROSSTAR)」で、両タイプとも基本3列シートとした。クロスターではアウトドア需要などを想定し、荷室を最大限活用できる2列シートも用意する。

 

パワートレインはハイブリッドの「e:HEV」とガソリンエンジンを設定。4WDはエアーの7人乗りモデル以外で選ぶことができる。

 

従来モデルの特長である、取り回しのしやすいサイズ、使い勝手の良い室内空間はそのままに、水平基調でノイズレスな視界とすることで、ドライバーの運転のしやすさはもちろん、乗員全員が開放感を感じられる室内をめざした。ボディサイズは全長4310mm×全幅1695mm×全高1755mm、ホイールベースは2740mm(クロスターは全幅1720mm)。+45mm長くなった全長は、室内空間の拡大に貢献している。

 

シートアレンジは使いやすさをさらに追求。1列目シートの形状を工夫することでウォークスルーのしやすさを向上。跳ね上げ式の3列目シートは、座り心地の良さを維持しながらシートの軽量化と構造部の薄型化により女性でも楽に収納できるようにしたほか、跳ね上げ時のシート固定位置を低くするなど、よりすっきりと収納でき視界を遮ることのない明るい荷室空間とした。

 

2タイプに共通するエクステリアデザインの特長として、クリーンな造形や水平基調のベルトラインにより、上質で洗練された印象としながら、ボディサイドを大きく張りのある面で構成。フロントフードやバンパーもボリューム感を出すことで、「芯の通った力強さを表現した」という。リアは台形フォルムとすることで広い室内を外観からもイメージできるデザインとした。

 

ロスターはアウトドア需要などを想定し、趣味性の高いSUVのような外観が特長で、従来モデルよりも個性を強めた。ボディ下部に黒基調のガーニッシュを施し、アウトドアにも似合うタフなデザインとした。専用のフロントグリルやロアガーニッシュ、ルーフレールを採用することで、アクティブな活動を後押しする力強さを表現した。

 

インテリアは、ゆったりとした気持ちになれる空間を目指し、インパネには大容量の収納や取り出しやすさを追求したトレーを配置。リアクーラーの採用やリアクオーターガラスの面積を拡大するなど、フリードの主要ユーザーであるファミリー層の使い方を考慮し、2列目や3列目の快適性をさらに高めたのもポイントだ。

 

エアーは肌に触れるパーツに優しい触感の素材を採用、丸みを帯びた形状とすることで安心を感じられるような空間表現を。クロスターはブラックとカーキの2トーンカラーを採用することでアクティブさを表現。荷室にはユーティリティサイドパネルやテールゲートにユーティリティナットを採用し、自由な使い方ができる空間とした。また、エアー、クロスター共通として、シートなどには汚れにくく傷が目立ちにくい素材を採用するなど、普段使いから趣味用途など幅広く使われるフリードらしい“おもてなし”も実現している。

 

…8年ぶりのモデルチェンジで第3世代へと進化した新型フリード。フィットとプラットフォームを共有した居住性の高さと使い勝手のよさ、5ナンバーサイズに収まるコンパクトなサイズなど「ちょうどいい」ミニバンとして人気が高い。小型クラスの3列シートミニバンはフリードとシエンタが鎬を削りあっているけど、新型フリードはシエンタより奇をてらったスタイリングではない分、親しみやすさを前面に出しているように見える。

 

ただ、シエンタトヨタ車の強みである高い信頼性*1を武器にタクシー向けにも需要を掘り起こしていることを鑑みると、新型フリードにもタクシー向けの需要を視野に入れた仕様の展開があっても良かったのかなと思う。

*1:加えてタクシー専用車のジャパンタクシーより安価