正臣のガレーヂ日記

プライベートな日記から新型車の一言レビュー、時事ネタまで他愛なく書いております。

「あの車、どう?」~第354回~

今回のニューモデル紹介日記は、ホンダの新型クロスオーバーSUV・WR-Vを紹介したい。

 

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昨年12月に発表、今日正式に発売されたWR-Vのグランドコンセプトは「VERSATILE FREESTYLER(バーサタイル フリースタイラー)」。「VERSATILE」は多様なライフスタイルやニーズに適応できること、「FREESTYLER」は自由に自分らしいスタイルで生きることをそれぞれ表現している。既成概念や固定観念にとらわれずに、より自由な発想で自分らしい生き方を表現する人々の思いに寄り添うクルマとなることを目指して開発した。

 

運転席は高いアイポイントによる見晴らしのよい視界と、操作しやすいステアリングやペダルの配置によるセダンライクな運転姿勢を両立。また、前方見下げ角を大きくすることで、車両前方の距離感をつかみやすくした。また、助手席側のフロントフードの端が見えるよう形状を工夫し、フロントフードの前方まで見やすいデザインとするなど、運転のしやすさを追求した。

 

後席は一クラス上のゆとりある空間を目指し、頭上空間の広さを確保。さらに、ドアライニングの下部や前席シートバックの形状を工夫することで、乗り降りがしやすく、ゆとりのある足元空間を実現した。

 

荷室は、後席からの荷室長を確保するとともに、壁面をフラットに近い形状にしたほか、床下収納を設置。クラストップレベルとなる458リットルを実現し、多様なニーズに応えられる広々とした室内空間とした。

 

ボディサイズは全長4325mm×全幅1790mm×全高1650mm、ホイールベースは2650mm。『ヴェゼル』と比較して、全長と全幅はほぼ同じだが、全高は60mmほど高い。最低地上高もヴェゼルと同じくクラストップレベルとなる195mmを確保している。

 

エクステリアは、スタイリングから安心と信頼を感じられるようなデザインを目指した。フロントは、サイドのベルトラインから水平に車両前端まで伸ばしたフロントフードとスクエアなフロントグリルにより、分厚いロングノーズを表現。またフロントノーズからリアまで体幹を貫くような厚みのあるボディ造形とすることで堂々とした佇まいを表現した。前後ライトのデザインは、四隅に踏ん張るようなワイド感を高めるデザインとし、フロントはフルLED、リアはストップランプとテールランプにLEDを採用している。

 

インテリアは、シンプルで水平基調のデザインとし、スイッチ類を中央に配置することで運転しやすい空間を目指した。メーターには、7インチTFT液晶メーターとアナログスピードメーターを組み合わせたメーターを採用。7インチTFT液晶メーターでは、スピードメーターや走行モードなどの基本情報に加え、ホンダセンシングなどの情報を見やすく表示する。さらに、エアコンの風を後席へ届けるリアベンチレーションを全タイプに標準装備し、後席空間の快適性を高めた。

 

WR-Vはすべての人が安心して運転できるSUVを目指し、運転する人の「走る・曲がる・止まる」の意思に対し、的確に反応するハンドリング性や車体の安定性、快適な乗り心地を追求。人の気持ちに寄り添うダイナミック性能を目指した。

 

パワートレーンは、静粛性と高出力を両立した1.5リットルDOHC i-VTECエンジンを搭載。最高出力118ps/最大トルク142Nmを発生するとともに16.4km/L(WLTCモード)の低燃費を実現する。CVTは、DBW(ドライブ・バイ・ワイヤ)とCVTの協調制御「G-design Shift」を採用しリニアな加速フィールを追求。また、加速時や減速時のステップシフト制御を採用するなど、CVT制御をWR-V向けに最適化することで、心地よく安心感のある走りの提供を目指した。

 

シャシーは『フィット』をベースに、電子制御パワーステアリングやサスペンションをWR-V向けに最適化し、扱いやすいリニアな操縦性を追求。また、優れた直進安定性と乗り心地の良さを目指し、2650mmのロングホイールベースとした。エンジンマウント類の配置やサイズの最適化によりエンジンの振動を低減。また、ロードノイズの低減のための遮音や吸音対策を行うことで、i-VTECエンジンの気持ちの良いサウンドを提供しながら、静かで快適な室内空間を目指した。

 

安全運転支援システム「ホンダセンシング」は全タイプに標準装備。フロントワイドビューカメラと前後8つのソナーセンサーを用いたシステムを採用し、さらなる安心・安全を追求した。

 

…昨年12月に発表され、今日正式に発売されたWR-V。サイズ自体は同クラスのヴェゼルとほぼ同寸ながら、クーペ寄りのスタイリッシュなヴェゼルに対しWR-Vはステーションワゴン寄りのカジュアルなスタイリングとなっている。

 

しかしヴェゼルがe:HEVに4WD車も設定されているのに対し、WR-Vは1.5リッターエンジンでFF車のみとなっているけど、決してWR-Vがヴェゼルより見劣りしている訳ではなく、価格帯が209万8800円~と同クラスではヤリスクロスのエンジン車と近い価格帯という点ではヴェゼルより手が届きやすいといえるだろう。

 

積雪地での需要を考慮すると、クロスオーバーSUVでFF車のみでは心細さも感じるだけに、早期の4WD車の追加が望まれる。