正臣のガレーヂ日記

プライベートな日記から新型車の一言レビュー、時事ネタまで他愛なく書いております。

「あの車、どう?」~第317回~

今回のニューモデル紹介日記は、トヨタの上級小型クロスオーバーSUVカローラクロスを紹介したい。

 

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カローラシリーズでは初のSUVとなるカローラクロスは、歴代カローラが培ってきた挑戦・進化をという使命を受け継ぎ、これからのカローラに求められる新しい姿を追求した結果、シリーズ初のSUVとして誕生。「新空間・新感覚カローラ」を開発コンセプトに、SUVならではの広い室内空間や高いユーティリティに加え、力強い走りと低燃費を両立している。

 

背の高いボディスタイルは、見晴らしのいい視界の高さとともに、ゆとりの頭上空間を確保。どの席に座っても、街乗りからロングドライブまであらゆるシーンで快適に過ごせる室内空間を実現した。前席はSUVならではの高いアイポイントに加え、細いフロントピラーとスッキリしたインストルメントパネルにより見切りが良く運転のしやすい空間とした。

 

後席は大きく開くリヤサイドドアで乗り降りがしやすく、加えてリクライニング機能を設けることで、高い居住性・快適性を備えている。また、パノラマルーフをオプション設定。大きなガラス面でどの席からも空が眺められる解放的な視界が広がるほか、電動ロールシェードで日差しのコントロールも自由自在だ。

 

ラゲージ容量は、5人乗車時でもクラストップレベルの487リットルを実現。また後席を倒すとさらに広いスペースを確保でき、ロードバイクの搭載も可能になる。ラゲージ開口部は地面から720mmの高さに設定。小柄な人でもラクに荷物の積み下ろしができるほか、リヤバンパー下に足を出し入れするだけで開閉できるハンズフリーパワーバックドアも備える。

 

また、カローラクロス専用設計の高機能収納ボックス「ラゲージアクティブボックス」を使用すると、荷物を車外から見えない状態で収納できるほか、ふたを閉じるとラゲージの床面をフラットにして広い荷室空間を活用できるなど、多彩な荷室アレンジが可能になる。

 

エクステリアは「アーバン・アクティブ」をコンセプトに、SUVらしいダイナミックで洗練されたデザインを採用。先行して海外で発表されていたカローラクロスとは前後のデザインが異なり、特にフロントはカローラシリーズとしてより統一感のあるデザインとなっている。

 

ガラス面やフロント・リヤのランプに伸びやかなデザインを施したアッパー部と、ワイドで安定感のあるバンパー部のデザインのコントラストにより、都会的かつ堂々としたプロポーションとしている。ボディカラーには都会的で洗練された雰囲気を持つ全8色を設定している。

 

インテリアは、インストルメントパネルからドアトリムにかけて連続性のあるデザインを採用した。室内空間に広がり感を付与したほか、室内照明はすべてLEDを採用するなど、カジュアルな雰囲気の中に、上質かつ洗練された質感のインテリアを実現。フロントシートには、スリムな背面部と高いホールド性を両立したスポーティなシートを採用している。

 

ハイブリッド車とガソリン車は、ともにカローラクロスに最適化した1.8リットルエンジンを採用。アクセル操作に対してクルマが素直に反応し、シームレスで気持ちの良い加速感を実現する。ハイブリッド車ではクラストップレベルの26.2km/リットル(2WD・WLTCモード)を達成したほか、E-Four(電気式4WDシステム)を設定し、加速時や、雪道など滑りやすい路面での安心した走行を実現しつつ、低燃費にも貢献する。

 

基本骨格はコンパクトSUV向けに熟成を重ねたGA-Cプラットフォームと、軽量でありながら高い剛性を持つボディ骨格を採用し、車高の高さを感じさせない、軽快で安定した操縦性を備える。またエンジン音やロードノイズを低減する吸音素材を最適配置したことで、静かで快適な車内空間を実現した。

 

足回りでは、フロントサスペンションにマクファーソンストラット式を、リヤサスペンションは2WD車に新開発のトーションビーム式を採用。大型ゴムブッシュと合わせることで、凹凸した道でも路面をしっかりと捉えるしなやかで上質な走りを実現している。またE-Fourにはこれまでのカローラシリーズで熟成を重ねたダブルウィッシュボーン式を採用。アーム類の取り付け位置を最適化したことで、安定性と応答性を高次元で両立している。最小回転半径はクラス最小レベルの5.2mを実現。狭い道や駐車場などでの取り回しも軽快だ。

 

安全面では、日常のあらゆるシーンでドライバーを支援する最新の「トヨタセーフティセンス」を全車標準装備する。またパーキングサポートブレーキとバックガイドモニターを「GX」を除く全グレードに標準装備。駐車場など狭い場所でも安心して運転できる。さらに、障害物の有無にかかわらずペダル踏み間違い時の急加速を抑制するプラスサポートを設定している。

 

また、アクセサリーコンセント(AC100V・1500W)と非常時給電モードをハイブリッド車にオプション設定。停電など非常時には車両駐車時に「非常時給電モード」にすると、電気ポットやドライヤーなどの家電製品が使用可能な非常用電源として活用できる。また、ガソリン車・ハイブリッド車とも、普段の走行時には車内のUSB端子を通じてスマートフォンなどの電子機器を充電することが可能だ。

 

…初代モデルの発売から55年の節目に発売されたカローラクロス。時代と共に挑戦と進化を重ね続け、150以上の国・地域のユーザーからの厚い支持を受け、今年7月にはシリーズ5000万台のグローバル累計台数を達成した。

 

トヨタSUVラインナップではRAV4C-HRやヤリスクロスの中間に位置し、おそらくCX-30やエクリプスクロス、XVと直接競合するとされるが、より小型のキックスやヴェゼルも範囲内といえる。また、エンジン車のベーシックグレードでは200万円を切るという価格設定は、このクラスのクロスオーバーSUVではかなりリーズナブルな部類に入るが、売れ筋という点ではHV車がメインとなるだろう。