正臣のガレーヂ日記

プライベートな日記から新型車の一言レビュー、時事ネタまで他愛なく書いております。

「あの車、どう?」~第265回~

今回のニューモデル紹介日記、まずはトヨタの中型ハッチバック・新型カローラスポーツを紹介したい。

 

response.jp

平成23年以来5年ぶりのモデルチェンジで12代目となる今度の新型は、カローラシリーズとしては**E120系の「カローラランクス」以来12年ぶりのハッチバックとなる。

 

カローラの新世代シリーズの第1弾となる新型は、従来の「オーリス」の後継モデル的な位置づけもされているけど、「カローラ」の車名を冠しているのには高齢化の進むユーザー層の抜本的な若返りを図りたいという思いがあるようだ。…というのも現行モデルのユーザー年齢層は60~70代が多く、ステーションワゴンのフィールダーでも60代が最多ということからも、ハッチバックを最初に発表したのだろう。

 

エクステリアは“Shooting Robust”をコンセプトに、デザインスケッチをそのまま形にしたような先進的かつスポーティ、かつ踏ん張り感のあるデザインとした。インテリアのコンセプトは“Sensuous Minimalism”。シンプルでゆったりとした空間に「間」と「蜜」を使い分けたデザインをちりばめ、プレミアムコンパクト然とした上質な室内を作り上げた。

 

プラットフォームは『C-HR』からさらに進化した「TNGA」を採用。「ずーっと走っていたくなる気持ちのいい走り」を目指し、ステアリングの剛性アップなどによるフィールの向上、新開発アブソーバーによるスムーズな乗り心地、静粛性の向上などを実現している。また、クラッチ操作をサポートするブリッピング機能を備えたマニュアルトランスミッション「iMT」も初採用した。

 

パワートレーンにはC-HRと同じ1.8リットルハイブリッドと、1.2リットル直噴ターボの2種を用意。iMTは1.2リットル直噴ターボのFFモデルに設定される。また、ハイブリッドは34.2km/リットル*1の低燃費も実現している。また、自動ブレーキや全車速対応ACCなどを備えた、第2世代となる「トヨタ セーフティセンス」を全車標準装備とする。

 

トヨタを代表するビッグブランドの一つ・カローラの新世代シリーズの第1弾となるカローラスポーツ。高齢化の進むカローラのユーザー層の抜本的な若返りを図るべく帰ってきたハッチバックが、若いユーザー層の心を掴めるかは今後の展開しだいとなりそうだ。

 

続いて此方もトヨタを代表する高級セダン・新型クラウンを紹介したい。

 

response.jp

平成24年以来のモデルチェンジで15代目となる今度の新型は、「クルマの機能を拡張するコネクティッド」「デザイン・走り安全性能の進化」の2軸で、クルマ造りを目指したという。

 

これまで「マジェスタ」「アスリート」「ロイヤルサルーン」とユーザー層に応じて3仕様でラインナップが構成されていたグレード構成を、新型ではこれらを1車種に統合、“The CROWN”を意図した。プラットフォームにはレクサスLSの「GLAプラットフォーム」をベースに、1.8mの車幅や5.3mの最小回転半径など日本の道路事情に見合う改良が施されている。

 

デザインに関しての最大の特徴は、歴代初となる6ライトウインドの採用と、これも含めフロント及びリアのボディの絞り込みなど全体としては今まで重厚な印象のあったボディをスポーティに、また洗練されたイメージに仕上げているのが特徴と言えるだろう。またヘッドランプに関しても現在のトレンドである LEDの積極採用や AHS(アダプティブ・ハイビーム・システム)の採用など標準/RSともデザインは異なるものの共通のシステムを組み込んでいる。

 

搭載されるパワートレーンはV6・3.5リッター+電気モーターのマルチステージHVと直4・2.5リッター+電気モーターのハイブリッド、そして直4・2リッター直噴ターボの3種類を設定。それぞれのパワーユニットに見合うトランスミッションが搭載されている。

 

…従来までの「保守的なイメージを脱却」すべく、先代モデルの**S210型に続いて大きなイメージチェンジに臨んだ新型クラウン。6ライトウインドやセミファストバックの外装は好みの分かれそうなところだけど、トヨタを代表するビッグネームとして長年の伝統を重んじ新たな挑戦を惜しまず培われたクラウンの「世界観」は、新型にも脈々と受け継がれていることを信じたい。

*1:JC08モード