後部座席のシートベルト着用を義務付ける改正道路交通法が6月1日に施行されるのを前に、東海地方*1のバス協会は、シートベルト着用の対応策をまとめたという。観光バスのガイドさんもシートベルトを着用し座席に座るスタイルとなるため、「右手に見えますのが…」でお馴染みのサービスも大きく様変わりしそうだ。…もちろん乗員・乗客の安全確保に必要とはいえ、バス会社からはサービスの低下を懸念する声も挙がっているという。
ある観光バス会社は、ガイドさんは走行中は着席し、各種サービスは休憩時間を長めにして対応する方針という。しかし担当者は「始まってみないと、どんな不具合が起きるかわからない」と心配する。別の観光バス会社も「カラオケのあるバスではガイドさんが立って歌うよう求められることが多く、トラブルにならなければいいけど…」と不安をもらしていた。
一般道路では努力義務で罰則は無いが、高速道路ではガイドさんと乗客が着用していない場合、運転手さんに反則点1点が科される。このため乗客への着用徹底も必要だけど、現状では不安が多いという。…バス会社各車では車内放送で着用を呼びかけているものの、着用する乗客が少ないのが現状だ。
*1:愛知・岐阜・三重県
