正臣のガレーヂ日記

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尖閣沖衝突事件のビデオ映像がネットに流出

沖縄・尖閣諸島沖で海上保安庁の巡視船に中国の漁船が衝突した事件を巡り、海保が撮影したビデオの一部がインターネット上に流出した問題で、流出した映像は6本に分かれ計約44分だったことが分かった。政府が国会に提出した映像より長く、海保幹部は「海保が撮影した捜査資料の一部」としている。元の映像は衝突事件の証拠として、海保と検察当局が所有しており、両当局が内部から流出した疑いがあるとみて証拠の管理状況を調査している。

撮影した海上保安官の氏名も表示され、みずきの保安官が「ヒトマルゴーロク(10時56分)、該船は本船、みずきに衝突してきた! 右舷船尾部に衝突してきた!」などと記録する声も収録。「よなくに」に漁船が衝突した場面を巡視船「はてるま」(1300トン)が撮影した内容もあった。

政府が今月1日に衆院予算委に提出したビデオは、漁船発見から「よなくに」と衝突する模様が約3分20秒、漁船が「みずき」と衝突する様子が約3分30秒の計約6分50秒だった。海保は「よなくに」に衝突される前後から漁船を立ち入り検査するまでの模様をビデオで撮影しており、全体では数時間分はあるとみられる。

海保関係者によると、衝突映像はビデオのメモリースティックに記録。巡視船から発生当日に衛星通信の秘匿回線で海保本庁などに送られた。ビデオテープに落とされ、海保と検察当局で保管。パソコンでDVDに記録し関係閣僚に見せ、その後は回収して海保側で管理していた。

海保によると、「海保本庁にもコピーはあったが、昨日よりずっと以前に廃棄した」という。第11管区海上保安本部(那覇市)や石垣海上保安部、証拠書類の送致を受けた那覇地検など検察当局のパソコンなどのハードディスクや媒体に映像が残っている可能性がある。捜査資料はネットにつながらない形で保管するため、海保、検察両当局は、内部の職員が複製したり持ち出したりしていないか調査している。

動画サイトに投稿・公開されるや、瞬く間に大ニュースとなった尖閣諸島沖での中国漁船による衝突の一部始終を録画したビデオ映像。…専門家の鑑定によると、投稿された映像が本物である可能性が高いと見ているだけに、日本政府がどのように対応することか。

この一件に対して中国側は、「日中関係の破壊を企む一部の極右勢力と日本政府は別」とコメントしているけど、内心穏やかではないはず。 …ビデオ映像の流出を巡って、日中のみならず欧米など国際社会を巻き込んで、もうひと波乱起きうるのではないか、今後の動向が心配でならない。