正臣のガレーヂ日記

プライベートな日記から新型車の一言レビュー、時事ネタまで他愛なく書いております。

「あの車、どう?」~第174回~

今回のニューモデル紹介日記は、日産のミドルセダン・新型シルフィを紹介したい。

 

新型シルフィは、日本やアメリカなどの成熟市場から、中国、タイ、中南米といった新興市場まで、世界約120か国で販売を計画しているグローバルセダン。『ノート』『ラティオ』とともに、日産のグローバルでの持続的な成長を支える中核モデルとなる。

パワートレインには新開発1.8リットルエンジン「MRA8DE」と副変速機付エクストロニックCVTを採用。ロングストローク化、燃焼効率・吸排気効率の向上、フリクションの低減などにより、力強くスムーズな走りを実現。また、燃費を旧型モデルから16%向上させ、リッター15.6km(JC08モード)とした。

エクステリアでは、高級感あるフロントグリル、6連のLEDクリアランスランプを備えたヘッドランプ、15個のLEDをあしらったリヤコンビネーションランプなどを採用。旧型モデルに対し全高を15mm下げながら、全幅を65mm広げることで、セダンらしいバランスの良いプロポーションを実現した。

インテリアでは、広がり感があり、繋ぎ目のない一体成型のインストルメントパネルや精緻なメーターデザインを採用。また、後席は室内パッケージングの最適化などにより、Lクラスセダンに匹敵するゆとりのニールームを実現。ショルダールームは旧型に対し30mm拡大して、ゆったり感を一段と高めた。

なお、日本市場向けの新型シルフィは、リーフやジュークと同じく神奈川県横須賀市追浜工場で生産する予定とのこと。

しかしその一方で、昭和34年の「ダットサン・ブルーバード」発売から半世紀にわたり、日産を代表してきた伝統の車名「ブルーバード」が役目を終えた。 平成12年発売の初代と17年の先代モデルでは、車名が「ブルーバード・シルフィ」だったが、新モデルで「シルフィ」に統一。「ブルーバード」は「セドリック」や「グロリア」、「サニー」と並んで日産を代表する車名だった。

 

…「柿の種」の愛称で親しまれた310型以来、約54年もの長きに渡って「ダットサン」の流れを汲む、由緒あるブルーバードの名が幕を下ろすのは非常に残念でならない。


(CM) NISSAN ブルーバード510 「心に残る、男の車」(1971)


910ブルーバード前期CM

過去の歴代モデルの歴史を紐解くと、サファリラリーでの活躍も華々しかった510型や沢田研二さんを起用したCMで人気を博した910型、更には先進の4WDシステムを採用したU12型など、記録にも記憶にも残る名車だったことがうかがい知れる。

 

…54年目の新たなスタートラインに立った新型シルフィだけど、個人的にノートに搭載されている直噴スーパーチャージャー(DIG-S)搭載車の設定があっても良かったと思うのが本心だ。