日産自動車は20日、インドネシアで行われた記者会見で、「ダットサン」ブランドを復活させることを発表した。ダットサンは、日産、インフィニティに続く日産の第三のグローバルブランドとなる。
ダットサンは、「高い成長を続ける市場で、将来の成功を夢見るお客さまに、クルマのある豊かな生活を提供」（日産関係者）する。ダットサンブランドのモデルは、2014年からインド、インドネシアおよびロシアを皮切りに販売を開始する予定だ。
ダットサンは日産自身によると、80年にわたる日本のクルマづくりに対する技術とこだわりを象徴しており、日産のDNAを体現する重要なブランドだ。
日産自動車の前身のひとつであるダット自動車製造は昭和6年、495ccの小型乗用車生産1号車を完成し、『ダットソン』と名付け、翌・昭和7年に『ダットサン』と車名を変えた。昭和9年に会社名が日産自動車になってからも車名、ブランド名として世界で長年使われ続けた。日本市場では、平成14年に『ダットサントラック』の生産終了にともない、その歴史を閉じている。
…かつて北米やヨーロッパにおいて、高性能かつ低価格の日本車を象徴するブランドとしてその名を馳せたダットサン。今度は車の需要が増えるとされる新興国において、新たな歴史を刻んでゆくことだろう。…新生ダットサンは先進国向けで販売予定はないそうだけど、個人的には北米向けのエントリーモデル*1にダットサンブランドを用いて欲しいところだ。
*1:マーチ、ノートクラス
