小泉純一郎総理大臣の任期満了による自民党の総裁選挙は今日開票され、次期総理の有力候補とされる安倍晋三官房長官が競合候補の麻生太郎外務大臣や谷垣禎一財務大臣を大きく引き離し、第21代総裁に選出された。次期総裁に選出された安倍氏は今月26日の臨時国会で第90代総理大臣に指名され、戦後最年少で、初めての戦後生まれの総理大臣が誕生する。
…世論の人気が高く今回の総裁選で圧倒的な支持を集めた安倍新総裁は、国家財政の再建や社会保障財源としての消費税率の引き上げ、外交面でも中・韓両国との関係改善が大きな課題となる。その上来年夏には参議院選挙も控えていて、安倍新総裁の政治手腕が問われる。
今回の安倍新総裁誕生に海外各国からの反応はというと、まずアメリカのブッシュ大統領は「日米同盟を重視してきた小泉政権の後継者に相応しい人物」と高く評価し、韓国政府も「ギクシャクした韓日関係の改善に期待が持てる」と概ね好意的なコメントを発表した。中国では新華社通信が安倍新総裁選出を速報で発表したけど、「右寄りな強硬派」としても知られる安倍氏のことだけに靖国神社の参拝や歴史認識問題などでひと悶着起きないか懸念要素が尽きない様子だ。
