今回のニューモデル紹介日記は、日産のフラッグシップセダン・新型シーマを紹介したい。
昭和63年にセドリック/グロリアの上級シリーズとして初代モデルの発売以来、今回5代目となる新型は一昨年発売されたフーガハイブリッドをベースに、圧倒的な走行性能を継承し、高い動力性能を誇りながら、快適性や安全性に加え、優れた環境性能も兼ね備えている。
エクステリアは、大型グリルやメッキモールをあしらったバンパーによる存在感のあるフロントマスクと、ベースとなったフーガハイブリッドより全長を15cm延長したことに伴う、3mを超えるロングホイールベースがもたらす伸びやかなサイドビューにより、車格感のあるデザインとしている。
パワートレインには、日産独自の1モーター2クラッチ方式のハイブリッドシステム「インテリジェント・デュアルクラッチ・コントロール」を採用。リッター16.6km(JC08モード)というクラストップレベルの低燃費と、優れた加速性能を両立している。
さらに、新しくチューニングを重ねたコンフォートサスペンションや、日産初の採用となる吸音タイヤ、後席をより重視したチューニングを施したアクティブノイズコントロールを搭載するなど、上質な乗り心地と高い静粛性を実現。加えて、クラストップレベルのニールームを実現した後席には、フロントシートヘッドレスト一体型の7インチワイドディスプレイや、読書灯、バニティミラー、サンシェードなどの快適装備を採用し、最高級のホスピタリティを提供する。
また製造工程においては、シーマ専用に設けられた塗装、組み立て、検査の各工程で、高度な技術を持つ匠が造り込みを行い、最高の品質を追求している。生産工程ごとの厳重なチェックに合格した車には、生産拠点となる栃木工場の工場長の直筆サインが入った「品質検査確認書」が添付されるという。
…平成22年に先代・F50型の生産終了以来、ハイブリッド専用車として2年ぶりの復活となった新型シーマ。国産の同クラスではレクサスLSやクラウンマジェスタが圧倒的な強さを誇るだけに、どこまでトヨタ勢の牙城を崩せるか、5月21日の発売が待たれる。