昭和20年の今日は昭和天皇の玉音放送により、15年にも及んだ凄惨で残酷な戦争が終結した日で、今年で60年目を迎えた。
旧日本軍による満州*1侵攻に端を発したこの戦争は、昭和16年の真珠湾攻撃で「大国」アメリカを敵に回したことにより、さらに激しく凄まじいものとなった。…しかし翌年のミッドウェー海戦を境に強大なアメリカの圧倒的な軍事力に歯がたつはずもなく、東京や大阪をはじめとする主要都市は大規模な空爆により焦土と化し沖縄は一般市民をも巻き込んだ戦場に、そして広島と長崎に投下された2発の原子爆弾…。この戦争により国のために命を懸けて戦った兵士のみならず、戦争に直接関係のない多くの一般市民も犠牲になった。
…戦争が終結したこの日に生まれた人も今年で還暦を迎え「戦争の記憶」は年々薄らいできているように見られるけど、近年ではアメリカによるイラク侵攻に代表されるように広い世界のどこかで今でも戦争は絶えず続いている。
…いずれにしても戦地を飛び交う銃弾が混沌を撃ち抜く希望の銃弾になるとは限らないし、結局戦争で残るものは破壊と憎悪しかない。
*1:現在の中国東北部
