自民党の小泉純一郎元総理大臣は25日、地元の神奈川県横須賀市で開いた支援者の会合で、次期衆議院議員選挙には出馬せず、今季限りの引退を表明した。後継者には次男の進次郎氏とする意向も伝え、国会議員引退後も政治活動は継続する考えを示した。
小泉元総理の引退に、関係者によると「総理大臣もやって、この後にやることはもうないと考えたのではないか」とされる。
小泉元総理は昭和17年に神奈川県横須賀市で生まれ、慶応大学経済学部を卒業。昭和47年に衆議院旧・神奈川2区*1で初当選。大蔵財務次官、郵政大臣*2、厚生大臣*3を歴任し、平成13年4月から平成18年9月まで総理大臣を務めた。在任期間は戦後歴代3位の長期政権だったという。
総理大臣としての小泉元総理は「改革なくして成長なし」「自民党を叩き壊す」を合言葉に、郵政事業の民営化などこれまでの概念を覆すような改革を成し遂げた一方で、三位一体の改革の強行による経済格差の拡大や靖国神社参拝を巡って近隣アジア諸国との関係悪化など、…何かと大きな問題も起こしてきた。そんな政界に大きな嵐を巻き起こした小泉元総理の引退は、まるで嵐が通り抜けたようにさえも思える。