正臣のガレーヂ日記

プライベートな日記から新型車の一言レビュー、時事ネタまで他愛なく書いております。

「あの車、どう?」~第287回~

今回のニューモデル紹介日記は、日産の軽ハイトワゴン・新型ルークスを紹介したい。

 

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平成26年以来6年ぶりのモデルチェンジにより第3世代となる今度の新型は、先代モデルに続いて日産自動車三菱自動車合弁会社NMKVのマネジメントのもと、日産が企画、開発。2019年3月に発売した新型『デイズ』同様、新開発プラットフォームを採用し、大人4人がゆったりと過ごせるクラストップレベルの広い室内を実現した。着座時の膝回りスペースも十分に確保。後席ニールームは795mmあり、ゆったりと座ることができる。また後席の室内高は1400mm。小さな子どもであれば、立ったまま着替えることもできる。さらに荷室床面の長さを675mm確保。48リットルのスーツケースを同時に4個、積載できる。

 

便利で快適な使い勝手も新型ルークスの特徴。後席スライドドアの開口幅を650mm確保し、乗降性を高めた。さらに片足を車体の下にかざすだけで自動開閉する「ハンズフリーオートスライドドア」を両側ともに採用。両手が塞がった状態でも楽にドアを開閉できる。また後席は最大320mmスライド可能。前方にスライドさせれば、運転席に座ったまま、後席の子どもに手が届く。前席シートのヒップポイントも先代比60mmアップし、広い視界を確保。さらに、小さな子どもや高齢者の乗り降りをサポートする、助手席側スライドドア部の「オートステップ」をオプション設定した。

 

新型ルークスは、快適で楽しい移動空間を提供。デイズに軽自動車初搭載した、運転支援技術「プロパイロット」を進化させ、今回、ルークスに搭載した。高速道路での長距離運転と渋滞のストレスを軽減するほか、新たにミリ波レーダーを追加採用したことで、より遠くの先行車の状況を検知し、スムースな制御が可能になった。エンジンは、デイズに搭載するパワフルなBR06エンジンをルークス用にセッティング。軽自動車を超える力強い走りを体感できる。またエンジンの骨格を高剛性化したことで、エンジン音の静粛性を向上。加えて、エンジン周りやドア周りに収音材を効果的に配置し、静かな室内空間を実現した。さらに「ゼログラビティシート」を採用し、ロングドライブ時の疲れもサポートする。

 

先進安全技術では、前方を走行する2台前の車両を検知し、急減速などで回避操作が必要と判断した場合には、警報によってドライバーに注意を促す「インテリジェント FCW(前方衝突予測警報)」を軽自動車として初搭載。さらに「アダプティブLEDヘッドライトシステム」や、車両進入禁止・最高速度・一時停止の3つを検知する「標識検知機能」、「インテリジェントDA(ふらつき警報)」、「先行車発進お知らせ」などを搭載した。また、インテリジェント エマージェンシーブレーキはミリ波レーダーを採用し、夜間での性能を向上させた。そのほか、SRSニーエアバッグシステム(運転席)や高強度安全ボディにより、事故の際の衝撃を緩和。スポーティモデル「ハイウェイスターシリーズ」には、事故の際の自動通報のほか、あおり運転や急病などの緊急事態にも手動で通報できる「SOSコール」を標準搭載した。

 

ハイウェイスターシリーズは、より大きく見えるワイド感と高い質感のエクステリアで存在感を主張。インテリアは、洗練された空間と、直感的な使い勝手で、「きれい」に「楽」に使え、さらにディテールにもこだわり、クラスを超える品質に仕上げた。

 

スタンダードシリーズは、上品で洗練されたモダンでシンプルなスタイルを採用。インテリアは、明るいグレージュの内装色により包まれるようなリラックス感あふれる室内空間を実現した。オプションインテリアでは、ブラックとモカをベースとしたスタイリッシュなコーディネーションを実現している。

 

…先代モデルの「デイズルークス」から、スズキ・パレット*1OEMモデルだった初代モデル以来の車名に戻った新型ルークス。詳細については今月上旬に発表された三菱・eKスペースに準拠するけど、バージョンアップされた運転支援技術「プロパイロット」をはじめ、かなり充実した装備はとても魅力的といえる。

 

また、軽自動車の中でもハイトワゴンはトップセラーを誇るN-BOXをはじめ、タントやスペーシアといった強力な競合車種のシェアを、兄弟モデルとなるeKスペースとどこまで切り崩せるのか、お家騒動などの影響で業績が伸び悩む日産にとっても新型ルークスの投入が反撃の狼煙を上げる大きなきっかけを作りたいところだろう。

*1:スペーシアの前身に当たる軽ハイトワゴン