正臣のガレーヂ日記

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「あの車、どう?」〜第141回〜

今回のニューモデル紹介日記は、日産のフラッグシップ・フーガに追加されたハイブリッドを紹介したい。

今回発売するフーガ・ハイブリッドは、日産の環境技術を結集した独自の1モーター2クラッチ方式のハイブリッドシステム「インテリジェント・デュアル・クラッチ・コントロール」を採用し、上級モデルでありながら燃費はリッター19.0km(10・15モード)というコンパクトカー並みの低燃費を達成した。

インテリジェント・デュアル・クラッチ・コントロールは、駆動と発電を1つのモーターで行い、エンジンとモーターをトルクコンバーターを介さずにトランスミッションに直接接続する軽量・高効率なハイブリッドシステム。システムは、2つあるクラッチの1つでモーターとエンジンを完全に切り離して、エンジンを停止させたモーター走行(EVモード)を可能にした。

EVモードでの走行は、高速走行を含む運転領域まで拡大、モーター走行を積極的に行うことで、クラストップの低燃費を達成した。

さらに、システムでは、素早い充放電が可能なリチウムイオンバッテリーを搭載することで、高速で精密なモーター制御によるクラッチ操作を行うことが可能となった。

ハイブリッド用に効率を高めた3.5リッター「VQ35HR」エンジンと、モーター出力特性にあわせて変速特性を最適化したマニュアルモード付電子制御7速ハイブリッドトランスミッションの組み合わせにより、伸びやかな加速フィーリングも実現した。

サスペンションはダブルピストンショックアブソーバーを採用し、電動油圧式電子制御パワーステアリングと電動型制御ブレーキを世界で初めて搭載する。

エグゼクティブ向け「VIPパッケージ」は、後席パワーリクライニングシートやリヤセンターアームレスト内蔵コントロールスイッチ、リヤ電動サンシェードなどの専用装備を採用した。柔らかい触感と自然な風合いを実現したセミアニリン本革など専用の素材を多く使用するなどプレミアムインテリアパッケージを採用する。

…日産では平成12年に100台限定で生産された「ティーノ・ハイブリッド」以来、10年ぶりとなる自社製ハイブリッド。満を持して発売されたフーガ・ハイブリッドが、同クラスのハイブリッドでは実績を持つクラウンやレクサスGSといったトヨタ勢にどこまで食い込めるのか、その実力は如何なるものだろう。