おなじみニューモデル紹介日記9回目の今回は、前回のレジェンドに続いて日産から発売された新型高級セダン・フーガを紹介したい。
フーガはこれまで45年にわたって日産を代表する高級車として君臨し、親しまれたセドリックとグロリアに替わる高級車として満を持してのデビューとなった。これまでのセドリック/グロリアもクラウンよりパーソナル志向だったけど、今度のフーガはさらに強調しているようだ。…もっとも、クラウンも現行モデルになってからかなりアグレッシブな印象なので、その違いを明確にしたかったのだろう。
しかし、テールライトとサイドガラスのデザインがどことなくスカイラインとティアナとかぶってしまうのが少し残念だ。その点はもう少しフーガならこそのオリジナリティが欲しかったように思う。そこの表現の巧さはクラウンの方が上のようだ。
「高級車のパフォーマンスをシフトする」といっているくらいなので、動力性能は申し分なくライバル車とも引けを取らないようだ。しかし3.5リッター車の最高出力が280馬力にとどまっているので300馬力のレジェンドより物足りなく感じるかもしれなさそうだけど、来春あたりには輸出用と同じV8・4.5リッターエンジン搭載車(もちろん300馬力オーバー)が追加されるとの情報もあり、期待できるかもしれない。
クラウン、フーガ、レジェンドの「国産高級車御三家」の争いは新たな局面に入ったといっても間違いない。