岩手県花巻市のクリーニング会社が知的な障害を持つ複数の従業員の給与を長期間未払いのまま就労させていたことが判明した。しかも最長で1年半以上未払いになっているというケースもあったため、花巻労働基準監督署は労働基準法違反の容疑で調査に乗り出し、岩手県社会福祉部も会社の寮に入所していた知的障害者の従業員を保護し、市内の社会福祉施設に移した。
岩手県などによると、同社には9人の知的障害者が勤務していて、このうち少なくとも3人は5ヶ月〜1年8か月分の給与が未払いだったという。
また、同社が給与や残業手当等を支払わないまま長時間の勤務をさせていたとの報告もあったことから、勤務実態や給与未払いの時期などについて従業員から事情を聞いている。
…それにしても、様々なハンディキャップを持った人にだって健常者と同水準の報酬を得る権利が保障されているだけに、今回の一件はかなり憤りを感じるものだ。
企業の競争力を上げるには何かと発生するコストを出来るだけ抑制することも企業経営には重要だけど、これらのコスト抑制で得た企業の利益は、もっと現場の社員や顧客に還元されても良いのではないか。
