11日午前0時半頃、北海道函館市の路上で、車を強奪し逃走中の男性が追跡していたパトカーに向けて拳銃を発砲し、運転していた警部補が右腕を被弾し重傷を負った。発砲した男性に対し助手席にいた巡査部長が応戦。5発発砲したうち1発が男性の胸部に命中し、殺人未遂の現行犯で逮捕されたが、同1時20分頃に搬送先の病院で亡くなった。…その後の調べで亡くなった男性からは覚せい剤の反応が出た。
函館中央警察署によると、亡くなった容疑者の男性は長野県に住む暴力団組員とみられ、事件の前日にもJR函館駅で乗客に拳銃をちらつかせている姿が目撃されていた。
調べによると男性は10日午後10時ごろ、七飯町のホテル前で青果店従業員の女性に拳銃を突きつけ、乗ろうとしていたワンボックスカーを強奪し逃走したという。
北海道警函館方面本部の参事官は「現時点において今回の事件での拳銃の使用は適切だったとはいえ、被疑者が亡くなったことについては非常に残念な結果だ」とコメントした。
…確かに銃器に関する厳重な法律を持つ日本では、合法的に拳銃を所持できる警察官や自衛官でも、拳銃の使用に関しては非常に厳重な規定が定められている。もちろん今回の事件で発砲した巡査部長も急所を外した上で狙ったとはいえ、容疑者の死亡という結果に後味の悪さを感じずにはいられないのではないか。
