自民党の福田康夫総裁は25日午後、衆議院本会議の首相指名選挙で第91代、58人目の総理大臣に選出された。参議院は本会議で第1党となった民主党の小沢一郎代表を指名。…憲法に基づく両院協議会を経て福田氏の指名が確定した。同日夜には自民・公明両党連立の福田内閣が誕生する。
父親の福田赳夫氏に続く親子2代の総理大臣は憲政史上初めてで、70代での総理大臣就任は平成6年の村山富市氏*1以来とのこと。
安倍内閣を引き継ぐ形となった福田内閣は、11月に期限を迎える「テロ対策特別措置法」に基づくインド洋での海上自衛隊の給油活動の継続が当面の大きな課題となる。…福田総理大臣は活動継続ら向けて新たな法案を今国会に提出する方針だ。福田総理大臣は民主党との対話を重視する考えだが、一方の民主党は早期の解散・総選挙に追い込もうと攻勢を強めていて、政局緊迫の場面も予想される。
…また、参院選での自民党大敗の要因となった地域間格差の是正や年金記録不備問題、「政治とお金」問題への対応も急務で、年金財源確保のための税制改定も焦点となり、外交面でも北朝鮮の核・拉致問題の進展が求められるほか、来年の北海道・洞爺湖サミットのテーマとなる地球温暖化対策も重要な課題となるだけに、福田総理大臣をはじめとする新内閣の実力が如何なるものか、その手腕が問われる。
*1:就任当時70歳
