去年1年間の交通事故による死者の人数は、前年比609人減の5743人となり、昭和28年の5544人以来、54年ぶりに6千人を下回ったことが2日、警察庁の調査で判明した。…過去最悪だった昭和45年の約1/3で、7年連続の減少。交通事故の件数と負傷者も3年連続で減少した。
同庁の吉村博人長官は「全国の警察が国民や関係機関と対策に取り組んだ結果だが、未だに年間6千人近くの方々が事故の犠牲になっている現状を受け止め、総合的な対策を進める」と述べた。
交通事故による年間の死者数は、当時「第1次交通戦争」とも呼ばれた昭和45年に過去最悪の1万6765人を記録。その後減少したが、昭和63年に再び1万人の大台を超え、最近では平成13年以降減少が続いている。
…交通事故による死傷者の減少の背景には、車の安全性の向上や交通取締りの強化などの効果が現れたといっても過言ではないけど、何よりもドライバーの事故を未然に防ぐ心がけが最重要課題といえるのではないか。
