正臣のガレーヂ日記

プライベートな日記から新型車の一言レビュー、時事ネタまで他愛なく書いております。

「あの車、どう?」~第297回~

今回のニューモデル紹介日記は、日産の上級中型スポーツカー・新型フェアレディZ(プロトタイプ)を紹介したい。

 

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平成20年以来のモデルチェンジで第7世代となるであろう今度の新型は、内外装のデザインを一新するとともに、V6ツインターボエンジンとマニュアルトランスミッションを組み合わせたパワートレインを搭載。50年におよぶ歴史を持つフェアレディZ伝統と現代的な雰囲気を組み合わせた新しいスポーツカーだ。

 

エクステリアデザインは日本のデザインチームが担当。初代S30型のシルエットやフロント&リアのアイコニックなモチーフを引き継いだ魅力的なデザインに仕上がっている。また、歴代Zの持つ黄色をソリッドパールの光と影のコントラストにより鮮やかでメリハリのある黄色いボディカラーを開発。さらにブラックルーフとの組み合わせによりモダンで未来的なカラーコンビネーションをデザインした。フードのバルジ形状やLEDヘッドランプのティアドロップ形状は、S30型のデザインを彷彿とさせる。また、四角いジオメトリックなグリル開口も歴代Zの持つアイコンを継承。内側の楕円形のフィンはZ独自の世界観を印象づけるだけでなく、スポーティさとエレガントさを兼ね備えたデザインに寄与している。

 

サイドシルエットは、長いノーズから続くルーフラインの先に垂直に切り立つテールエンドと、フロントフェンダーよりもわずかに低く、なだらかに傾斜するリアのデザインによって、S30型がもつ特徴的なサイドシルエットを表現。リアデザインは、S30やZ32などが持つテールランプからインスピレーションを得たデザインテーマを現代風にアレンジし、より魅力的でZ特有のデザインに仕上がっている。カーボンで成型されたサイドシルやリアバンパー、フロントバンパー下のチンスポイラーはスポーツカーとしてのパフォーマンスの高さを感じることができ、19インチのアルミホイールと左右に配されたマフラーはフェアレディZ プロトタイプの存在感を強く表現している。

 

コックピットは、スポーツカーとしてのドライビングを楽しむドライバーのため、オーセンティックさと最新の技術を融合したデザインとなっている。12.3インチのフルデジタルメーターディスプレイは、エンジン回転計の針が真上を示すと同時に、シフトアップインジケーターが点滅しドライバーにシフトアップを促し、スポーツドライビングをアシスト。また他の計器類も、一目でクルマが最適な状態であることがわかるようにデザインされている。

 

新デザインのZ専用ステアリングは、スポーツカーであることを表現するディープコーン形状を採用。操作性のよいグリップ形状や視認性良くまとまったスイッチ類によってスポーツカーとしての性能を最大限引き出すポテンシャルを兼ね備えたデザインとした。

 

また、ボディカラーに合わせた黄色いステッチがインストルメントパネルの各所に施され、シート中央部にはグラデーション加工された黄色いストライプ模様がデザインされており、エモーショナルで立体感のあるスポーティなインテリアを演出している。

 

パワートレインは、6速マニュアルトランスミッションが組み合わされたV6ツインターボエンジンをシャープで長いボンネットの下に搭載。現在、次期型Zの発売に向け、Zに求められる性能と扱いやすさの開発が進められている。

 

…今日ワールドプレミアとなった新型フェアレディZのプロトタイプ。基本的な外装のスタイリングは現行モデルとなるZ34型の流れを汲むけど、初代モデルのS30をモダナイズした趣のあるデザインとなっていて、内装についても大幅なモダナイズを図りながら、ダッシュボード上部の3連メーターをはじめとしたZの伝統も引き継がれている。

 

搭載されるV6・3リッターターボエンジンなどの詳細なスペックについては、市販モデルの発売に向けて開発が進められているとのこと。…ダットサンを源流とした2シーターFRのクラシカルな趣のスポーツカーといえるフェアレディZは、プリンスの流れを汲むハイテクを駆使した4WDスーパーカーGT-Rとは対照的な存在といえるけど、初代モデルの発売から50年を経た今もなお世界中のカーマニアから愛される"Z-Car"の新型への期待の高さが今回発表されたプロトタイプからも現れているけど、その期待にどこまで応えられるかは市販モデルの発売までのお楽しみとしたい。